元々砂漠で生きてきた猫は、のどの渇きを感じにくいとされています。そのため猫は水分不足になりやすく、結果的に様々な病気のリスクを高めてしまいます。
我々飼い主は日頃から積極的に飲水量を増やすよう、意識してあげることがとても大切です。
今回は我が家で実践している猫の水分不足対策を5つ紹介します!日常の中から、自然と猫に水分を摂ってもらえる方法です。
猫の水分不足は万病の元
猫は喉の渇きを感じにくいため、水分不足になりがちです。腎臓疾患になりやすいと言われている猫にとっては、飲水量が少ないと腎臓や尿路系の病気のリスクを高めてしまいます。
特にドライフードのみを主食としているお家では、食事から殆ど水分を摂ることができないので要注意です!
猫にとってお水をちゃんと飲むことは健康維持と病気予防のために、とても重要なのです。
できることから始めよう!猫の水分不足対策
とはいえ、猫にお水を飲んでもらうのはなかなか難しいです。そこで我が家で日頃から行っている5つの対策を紹介します。
- 自動給水器を使う
- 水飲み場を複数設置
- おやつをあげるならスープ系
- フードはドライよりウェット
- たくさん運動させる
1.自動給水器を使う
自動給水機とは電動で常に水を循環させることで、いつでもキレイなお水を飲めるようにするためのものです。水が常に流れているので、留まっている水に比べて劣化が遅くなります。
内部にフィルターがある商品を選べば、ゴミやホコリを取り除くだけでなくお水の状態を良くしてくれたりもします。
我が家では『ピュアクリスタル セラミックス』と『ピュアクリスタル コパン』の2台を使っています。どちらもGEX社のピュアクリスタル シリーズです。
ペット用自動給水機としては1番多くの商品を展開しているメーカーです。毎月交換するフィルターがそんなに高くないので助かっています。
自動給水機唯一の電子部分であるモーターが別売りもしていたり、専用の洗浄剤もでているのでおすすめのメーカーです。
ピュアクリスタル セラミックス
我が家のメイン給水機です。猫達が普段から過ごしているリビングの中心に置いてあります。
自動給水機はプラスチック製が多いのですが『ピュアクリスタル セラミックス』は上部が陶器でてきています。陶器は傷付きにくいので、雑菌が溜まりにくく衛生的です。
コードが収納できたり、お手入れがしやすいなど細かな配慮がされている商品です。シンプルなデザインなので、お部屋のインテリアに馴染みやすいです。
『ピュアクリスタル セラミックス』については「ピュアクリスタル セラミックスのレビュー」で詳しく紹介しています。
ピュアクリスタル コパン
2020年に発売された新製品です。我が家ではサブ給水機として寝室に設置してあります。
水が広く緩やかに流れていき、溜まりができるようになっているのが特徴です。流れてる水を飲んでもよし、溜まってる水を飲んでもよし!猫ちゃんの好みに合わせて2タイプの飲み方ができます。
『ピュアクリスタル コパン』については「飲水量アップのためにコパンを購入しました!」で詳しく紹介しています。
2.水飲み場は複数設置しよう
猫の水飲み場は複数設置するようにすると、飲水量が増やせます。普段、猫達がよくくつろいでいる場所や遊ぶ部屋などに設置して水を飲みやすくします。
自動給水器を使う場合はあまり増やしすぎると水の取り替えや、清掃の手間が増えてくるので管理できる数にします。
我が家ではメインの給水器をリビングに設置して、少し小さな給水器を寝室に置いています。
2台に増やしてから、テトもピノも水を飲む回数が増えました。特に今まで水を飲む回数が少なかったピノが、新しく設置した方の給水器をよく使うようになりました。
水の流れ方にも、猫それぞれ好みがあるようです。湧き出すタイプ、流れるタイプ…など、違う種類の給水機を選ぶのがおすすめです。
3.おやつをあげるならスープ系
猫ちゃんにおやつをあげるなら、ドライ系よりもウェット系を選ぶようにします。なかでもスープ系、猫用ミルクなどは水分がたくさん摂れるおやつです。
我が家では週に3回程度、猫用スープを与えています。1パック(1食分)をぬるま湯などでかさ増しして、2頭で分けています。塩分を減らし、水分量が増やすことができるのでおすすめです!
我が家では『イナバのだしスープ』を愛用しています。詳しくは「水分不足に最適なおやつ!イナバのだしスープ」でまとめてあるのでチェックしてみてください。
スープ系以外にもちゅ~るを水で溶いて与えたりなど、普段よく好んで食べるものに水分をプラスしてあげるのも良い方法です。あまり水で薄めすぎると食べてくれなくなるので注意!
おやつでの水分補給は、ドライをウェットに置き換える程度で、水分不足対策の主体にするのは避けましょう。塩分の摂りすぎや肥満にならないように、スープ系のおやつへの頼りすぎには気をつけてください。
4.フードはドライよりウェット
あまり水を飲まなかったり、水分摂取量を増やさないといけない猫ちゃんには、普段の食事から水分を摂ってもらうことも検討します。
ドライフード(カリカリ)を主食として与えている飼い主さんが多いと思うのですが、ウェットフードを取り入れるのもひとつの方法です。普段のご飯の半分をウェットフードにしてあげるだけでもいいと思います。
我が家の猫達はブリーダーさんのところで生肉を主食にしてきました。なので普段の食事からも水分を多く摂ることができています。
猫の生肉食については、海外でもローフードとして注目され始めています。ただ、専門家の間でもまだ賛否両論がある分野です。気になる方は「猫に生肉を与える効果やメリット」で詳しく解説しているので見てみてください。
5.たくさん運動させる
猫も人と同じように、激しい運動をすると喉が渇きます。テトとピノもたくさん走り回った後には、お水を飲んでいる様子をよく見ます。
猫にとっては、飼い主さんと遊ぶのはストレス発散にもなります。運動不足にならないようにするためにも、たくさん遊んであげましょう。
上下運動ができるようにキャットタワーを置いてあげたり、おもちゃに飽きないようにいくつかの種類をローテーションするなど上手く工夫します。
猫の水分不足対策まとめ
我が家で実際に行なっている水分不足対策を紹介しました!
猫の水分摂取…大事なのはわかっているけどどうしても手間が増えてしまったり、ちょっと面倒くさいと思うときがあります。
そんな時は、できそうなことからはじめてみるのはどうでしょう?我が家も最初から全部をやっていたわけではありませんでした。
猫ちゃんそれぞれの好みや特性に合わせながら、ひとつづつ試してみてください。日々の小さな積み重ねから、大きな病気を予防できるよう頑張りましょう!