猫の飼い方

『ニャンとも』と『デオトイレ』優秀なのはどっち?両方を買ったので徹底比較しました

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猫用システムトイレ業界で1、2位を争っているのが花王の『ニャンとも清潔トイレ』と、ユニ・チャームの『デオトイレ』です。

我が家でもはじめてのシステムトイレでどちらを選ぶか悩んだ経験があります。最終的には両方買って試してみたわけなのですが……。

せっかく両方とも買ったので、実際に両方のトイレを使ってみた使用感や具体的な違いなどを比較したいと思います。

どちらのトイレを買うか悩んでいる飼い主さんは参考にしてみてください。

『ニャンとも清潔トイレ』と『デオトイレ』について

まずは簡単に『ニャンとも清潔トイレ』と『デオトイレ』について紹介します。どちらもカバーの付いていないオープン型で比較します。

ニャンとも清潔トイレ

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)

標準価格:3,000円
サイズ: 40×55×26cm
入口高さ:13.5cm
重さ:  2kg(本体のみ)

発売元である花王はみなさんご存じの大手化学メーカーです。花王唯一のペット商品である『ニャンとも清潔トイレ』は2020年で20周年を迎えます。

デオトイレ

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)

標準価格:2,000円
サイズ: 40×53×26cm
入口高さ:15cm
重さ:  1.5kg(本体のみ)

発売元であるユニ・チャームは衛生用品の大手メーカーです。『デオトイレ』以外には猫用フード『銀のスプーン』、犬用のトイレシートはフード、消臭スプレーやペット用ウェットティッシュなどのユニ・チャームならではの衛生用品も手掛けています。

『ニャンとも』と『デオトイレ』の共通点

まずは、それぞれのトイレの共通点を確認します。

構造や使い方はほぼ同じ

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
『ニャンとも』も『デオトイレ』も同じシステムトイレです。構造やおおまかなデザインはほぼ同じです。トイレに仕方、オシッコやウンチの処理、お手入れ方法などもほぼ同じです。

猫による使用感や使う頻度

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
実際にトイレを使う猫達の様子を観察してみました。トイレの設置場所には違いがでてしまいますが、トイレ自体で排せつ場所を選んでいる様子はありませんでした。

使用感についても、猫砂の違いによって好みがあるくらいで、トイレ本体での差はありませんでした。

『ニャンとも』と『デオトイレ 』の違うところ

続いて『ニャンとも』と『デオトイレ 』の違うところについて、徹底的に比較していきます。

値段は『デオトイレ』の方が安い

トイレ本体セットの値段はお店や時期によって増減しますが、『デオトイレ 』の方が価格が安いことが多いです。差額は1,000円くらいです。

ネットは価格の変動が多いように感じます。実店舗では割高な商品が多いペット用品ですが、トイレに関してはホームセンターなどの実店舗のが安く買えることが多いです。

デザインが違うところ

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:花王『ニャンとも清潔トイレ』公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)

『ニャンとも』も『デオトイレ 』も全体的なデザインが似ています。ネットなどでは分かりにくいですが、実際に見ると質感に大きな違いがありました。

『ニャンとも』は全体的にツルツルした光沢のある質感になっています。中のすのこ部分はザラついています。

『デオトイレ 』は全体的にマット感があり、光沢もあまりありません。逆に中のすのこ部分はツルツルしています。

細かなデザインの差や質感による違いは猫には関係ありません。汚れの付きやすさや掃除のしやすさなどにも、大きな違いは感じられませんでした。

『ニャンとも』のつるりとした感じか、『デオトイレ 』のマットで落ち着いた感じか、お好みの方。飼い主さんの好みで選んで良さそうです。

トイレ本体の色の違い

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)

『ニャンとも』は基本カラーがベージュとブラウンの2色です。更にAmazon限定カラーが何色かでています。Amazon限定カラーは数量限定なので気に入った色を見つけたら早めに購入してしまいましょう。

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)

『デオトイレ 』は基本カラーが3色です。アイボリー、ダークグレー、ミントブルーです。Amazon限定カラーはシルキーホワイトがあります。

『ニャンとも』のベージュと『デオトイレ』のアイボリーを両方持っていますが、色の差は微々たるものです。『デオトイレ』の方が「少し明るい色かな?」という感じです。それぞれ、本体の色が異なるので好きな色がある方のトイレを選んでしまったも良いですね。

サイズは『ニャンとも』の方が大きい

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:花王『ニャンとも清潔トイレ』公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)

トイレ本体の大きさは『ニャンとも』の方が奥行きが2.5cm大きく作られています。中の大きさも同じくらいの差です。見た目でも何となくわかるくらいには違います。

使用にはあまり関係ありませんが本体の重さも0.5kgほど『ニャンとも』が重いです。

猫は中でぐるぐる回れるくらい大きさのあるトイレを好みます。サイズの違いは微々たる差ではありますが、体型が大きめの子は『ニャンとも』の方がいいかもしれません。

トレイの大きさと深さの違い

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
トイレシートを収納するトレイにも大きな違いがありました。2つのトレイのサイズを比べると『ニャンとも』のトレイの方が横幅が広く、深さもあります。

公式のトイレシートを使う場合は気にしなくていいのですが、節約のために他社のシートを使う場合は注意が必要です。

スコップの違い

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
『ニャンとも』と『デオトイレ』のスコップは形や大きさに違いがあります。

『ニャンとも』のスコップは丸い形状です。『デオトイレ』のスコップは先端が直線的になっていて、角に溝があります。使用感的にはどちらもあまり差はありません。ただ、強いて言うなら『ニャンとも』の丸い形は、どんなタイプの猫砂にも潜りやすいように感じました。

専用消耗品(猫砂とトイレシート)の違い

どちらのトイレにも、専用の猫砂とシートが発売されています。公式品は性能は良いですがお値段がそこそこ高めです。

公式の猫砂(チップ)の違い

『ニャンとも』も『デオトイレ 』も公式品として、それぞれ専用の猫砂とシートが発売されています。公式品を使いたい場合は、その違いも選ぶポイントになります。

『ニャンとも』は木材系チップ

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:花王『ニャンとも清潔トイレ』公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)

『ニャンとも』専用の公式チップは木材系のみです。3種類ありますが、違いは粒の大きさだけです。月のコスパはトイレ1個で330円くらいです。

木材系チップは脱臭力がシリカ系素材よりやや劣りますが、『ニャンとも』のチップは高いだけあって消臭力はそれなりにあります。

猫の好みの傾向としては粒の大きさが小さい方がいいです。ただ、飼い主側からすると大きい方を使ってくれた方が掃除などが楽です。

『デオトイレ』はシリカ系チップ

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)

『デオトイレ 』専用のチップは鉱物系が3種、シリカ系、紙系があります。シリカ系と鉱物系は脱臭力が高いです。月のコスパはトイレ1個で500円くらいです。

シリカ系の『消臭サンド』は白くて丸い玉のチップです。消臭力が高く、他のメーカーの似たような商品と比べてチップの割れがすくないので扱いやすいです。猫が好みやすいですが、丸いのでトイレからこぼれると転がるのが難点です。砂をたくさん掻く子、トイレから砂を零しやすい子には向きません。

鉱物系の『消臭・抗菌サンド』は円柱型のチップです。シリカ系と同じくらい消臭力があります。転がりにくく、重みもあるので猫はそこそこ好みます。

鉱物系からは2種類の香り付きチップもでています。ただ、猫が嗅覚に優れているのと、オシッコと混ざることで微妙なニオイになったりするこで個人的にはあまりおすすめしません。

紙系は『緑茶消臭サンド』で緑茶成分が入っています。紙素材なので粒が大きく不揃いです。紙系にしては脱臭力はありますが、シリカや鉱物系には劣ります。猫にはあまり好まれにくいタイプのチップです。

公式のトイレシートの違い

トイレシートに関しても両社から専用の商品が発売されています。どちらも1週間用の交換頻度が少ないシートです。

お値段がそこそこするので、吸収量や消臭力もそこそこです。ただし、1週間に1度の交換が嫌な飼い主さんにはどちらも向きません。

『ニャンとも』シートは3種類

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:花王『ニャンとも清潔トイレ』公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)

『ニャンとも』専用シートは、ベーシックなトイレシートと多頭飼育用シート、木製マットタイプの3種類あります。ベーシックなシートを使った場合の月のコスパは500円くらいです。

ベーシックなシートを選ぶ飼い主さんが多いと思います。1週間交換用で、値段もそこそこなので消臭力もそこそこあります。ただ、どうしても4~5日頃からオシッコのニオイが気になりだします。

木製マットは分厚いので捨てる時に少し不便です。強いこだわりがなければ通常のシートで充分だと思います。

『デオトイレ 』シートは香り付き

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)

『デオトイレ』専用シートは香りが違うものが4種類と複数猫用が出ています。ベーシックな『消臭・抗菌シート』でも香料入りマイクロカプセルが配合されています。月のコスパは330円くらいです。

シートについている香りはさっぱりとしたいい匂いなのですが、オシッコと混ざると何とも言えないニオイになります。1週間交換用ですが、こちらも4~5日頃からオシッコと香りの混ざったニオイがそれなりに気になりだします。

個人的には1週間近く、この香りを置いておくのが嫌だったので、『デオトイレ 』のシートは苦手です。

公式の消耗品は使った方がいいの?

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
各メーカーからは専用の猫砂とシートを使うように注意書きがされています。しかしコスパが良いとはいえないので、違うメーカーの猫砂やシートを使っている飼い主さんも多いです。

具体的には猫砂とシートを公式品にした場合、1ヵ月辺りでは830円くらいかかります。これを他メーカーの商品に変更すると半額くらいまで抑えることができます。

単独飼育の場合はあまり気にならないかもしれませんが、多頭飼育やトイレを複数設置しているお家ではかなりの金額になってきます。

我が家は多頭飼育でトイレが3つあるので、公式の消耗品だとコスパが悪いため安価な代替品を使っています。

商品を探したり選ぶ手間はありますが、自分で好きな猫砂やシートを選べるので猫の好みやライフスタイルに合わせることできます。商品を吟味するのに時間はかかりましたが正直、公式品を使うよりも快適になりました。

我が家で今までに実際に使ってみた猫砂やトイレシートについては、レビュー記事でまとめてあります。使用感、コスパ、消臭力など詳しく記録しているので参考にしてみてください。

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『ニャンとも』と『デオトイレ』優れているのはどっち?

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
ここまで、それぞれのトイレの共通点と相違点を見てきました。結局のところどちらのトイレを買うべきなのでしょうか。

個人的には『ニャンとも』の方が使いやすい、と感じました。

『ニャンとも』と『デオトイレ』を徹底比較
理由は、トレイの大きさの違いです。『デオトイレ』はトレイの幅が狭く、ほとんどの種類の他社のシートが入れにくくなっています。シートを入れたトレイをしまったら、シートが奥の方でめくれてしまうなんてことも……。

システムトイレの中でもシートの交換は一番頻繁に使う部分なので、ちょっとしたことですがストレスでした。ちょっと気を付ければ使えるのですが、そのちょっとが面倒くさかった……!

『ニャンとも』はトレイが広めなので、サイズが合うシートが多いです。ただ、逆にシートが小さいものを選んでしまい、オシッコが漏れてしまうことが何度かありました。

ただ、漏れてしまうくらい小さめのシートはそんなに数が多くいのと、愛用したいと思えるシートではどれも問題なく使えているので『ニャンとも』の方が使いやすいという結論になりました。

テト
テト
『デオトイレ』のトレイの内側は39.5×25.5cmで『ニャンとも』は40.5×30cmだにゃ!
ピノ
ピノ
他社のトイレシートで、特に安くて沢山入ってる商品の多くは44×33cmなの!『ニャンとも』に合うサイズのシートの方が種類が多いんだからねっ!

公式のシートしか使わないお家では好みの色とデザインで!

「シートを公式品のみしか使わないよ」というお家では、飼い主さんの好みのデザインや色で決めてOKだと思います。

個人的にはツルツルした『ニャンとも』よりも、マット感のある『デオトイレ』の方が好きです。