保護猫活動記録

保護された仔猫には心臓に疾患が…!むくみと怪我で薄汚れた、ひとりぼっちの小さな仔猫

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21~22年の冬は例年に比べて寒さが厳しく感じます。

秋に外で生まれた仔猫たちは冬を乗り越えられずに死んでしまう子も多く、我が家としても「できることなら1匹でも多くの子に温かい場所で過ごしてほしい」と思い、預かりを1匹だけ増やすことにしました。

そんな最中にやってきた子は…?

緊急保護で捕まったの仔猫の様子がおかしい

保護猫の預かりボランティア記録
今回、我が家にやってくることになった子猫は、保護してからすぐに何だか様子がおかしいと判明しました。

写真を見ていただけると分かると思うのですが、何だか顔が普通の猫と違います。

一体、この子猫には何が起きているのか…保護時の様子からお話しします。

保護猫の預かりボランティア記録
12月中頃。

保護猫ボランティアの方が別件で捕獲に動いている時、「仔猫が1匹で鳴いている!」という緊急の連絡が入り現場へと急行しました。

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逃げ回る仔猫を3人がかりで保護して、病院に連れて行くと…

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足の裏は汚れて真っ黒…肉球に大きな傷がある脚もありました。

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顔全体がとてもむくんでいて、普通の猫とは明らかに違うのが分かります。

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むくみは後ろ脚まで広がっていて、左右の足の太さが違い、足を引きずるようにして歩いていたそうです。

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ちっちゃい尻尾。

診断の結果、不整脈とむくみの症状があり「心臓に異常がある」と疑われました。

非常に状態が悪かったようで、即日入院となり数日ほど投薬などで様子を見ることとなりました。

病院からは「もしかしたらこのまま看取りになる可能性もある…大丈夫だったとしてもその後、どのくらいのケアが必要になるかは分からない」と言われました。

仔猫保護の一報を受けて預かり準備を進める我が家

保護猫の預かりボランティア記録
仔猫が保護された段階で、我が家にも預かりの要請が届きました。

すぐにケージを仔猫(冬)仕様に準備をして、いつでも仔猫が来てもいいようにスタンバイします。

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仔猫の状態が悪く入院と聞いてからはその状態で待機します…が、ホカペを仕込んでいたので他の猫に人気スポットとなりました。

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先住たちの人気スポットになる新居を横目に、仔猫用フードなど必要なモノを買い揃えて待ちます。

実はこの時点で、仔猫を預かることに迷いがありました。

実は秋頃に私が大きく体調を崩してしまい、ちょうどそれが回復してきた頃だったこともあり「自分が病気の仔猫のケアをどこまでできるだろうか…」という不安がありました。

保護猫団体の会長さんには「無理しなくていいよ」と言ってもらえてはいたのですが…

どの程度のケアが必要になるのか…もし介護は必要になったら面倒をみきれるだろうか…そんなことを考えているうちに、仔猫が退院することになりました。

まずはショートステイ予定から

保護猫の預かりボランティア記録
色々、悩んで考えたりしましたが答えは出るはずもなく…保護団体の会長さんと相談して「取り急ぎ、今は他に場所がないので次の通院までの数日間」仔猫を預かることにしました。

保護されてからは入院生活で人の温かさを知らない仔猫。

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とても怯えているようで、人の気配がすると緊張して固まってしまうようでした。

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でも、お腹が空いているようで、人が離れるとすぐにご飯をガツガツ食べる。

仔猫が我が家にやってきたのは夜だったので、そのまま温かくした部屋でそっと隔離しておくことに。

2日目の朝とご挨拶

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翌朝、様子を見に行くと置き餌にしておいたドライフードを完食していました!

手を伸ばすと「シャー!」と威嚇しますが、撫でてあげるとすぐにゴロゴロしちゃうのは仔猫ならではです。

抱っこもできました!

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ちょうど仔猫用フードが入っていた段ボールがあったので、ハウスを作ってあげたところすぐに自分から潜り込みました。

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まずはここから、ゆっくり人と一緒に生活することを知っていこうね。

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他の猫達も新入りが気になるのか、それぞれ挨拶に行っていました。

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新入りを迎えるのが初体験のしま子は、仔猫に威嚇されてびっくり!

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どんな子とも1日あれば受け入れるテトも興味津々です。

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「シャー!」に「シャー!」でお返事。

今まで外で暮らしてきた仔猫にとって、親兄弟以外の猫はみんな敵でした。

そのため、人にも他の猫も怖いので、どうしても威嚇してしまいます。

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「だってさ!あいつ僕が挨拶しに行ってもシャーってする!だから僕もシャーってする!」

外の世界で生きるということ

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猫にとって外の世界はとても過酷です。

この子猫は心臓異常によりポンプ機能が上手く働かずに、全身がむくんでしまい脚を引きずる程でした。

更に、鼻腔も炎症していて血混じりの鼻水と涙が出ている状態だったそうです。

目頭から鼻にかけても怪我をしており、肉球も何カ所か裂けてしまっている場所がありました。

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ガリガリで背中を撫でると背骨や骨盤が浮き出ているのが分かります。

白い身体はあちこちが薄汚れていて、冬にも関わらずノミダニ、耳ダニにたくさん寄生されていました。

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保護時に駆虫をしていますが、未だに被毛にはノミダニの死骸や糞が残っています。

そのため、コームで毛を掻くと黒い粒がたくさん落ちてきます。

これを2~3回で、ようやく全身に残っていたノミダニの死骸などがなくなりました。

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耳にも耳ダニの残骸が残っていたので、濡れたコットンでそっと拭き取ります。

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まだ顔はむくんでいます。

それでも、抱っこしてお腹の上に乗せて撫でるとゴロゴロと喉を鳴らします。

仔猫には心臓の薬やむくみを取るための利尿剤、抗生物質などが処方されていたので、投薬の時間にノミダニの死骸とりと、コットンで全身の汚れを簡単に拭き取りました。

あまり長時間だと疲れてしまうので、できるだけ手短に…。

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2日目の夜には自分でハンモックを発見して使っている様子も…。

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まだ、人に関心を寄せられると最初はシャー!っと威嚇します。

そして就寝時間。

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人がいなくなった隙を狙って、ノルが仔猫のご飯を狙いにやってきました。

でもノルは仔猫がコワいので、シャーってされるとすぐに退散するヘタレです(笑)

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新入りを受け入れるのに時間がかかるピノは…

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今回も新しい猫の気配に警戒中。

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とら子は…仔猫が来た日の夜から、何故だかとっても甘えん坊になってしまった。

寝る前に布団にはいると必ず甘えてくるようになり、「ニャーニャー!」鳴きながらお尻トントンをしつこくねだるようになりました(これを1セット3~5回)

今ままでしたことのないふみふみも披露してくれました。

この記事の続きは「心臓に異常があった小さな仔猫02」へ。

知らない場所も、人も、他の猫も、何もかもがコワくて不安でいっぱい!だけど…仔猫がやってきてから3日目の記録です。 まだ薄汚れていて毛もポサポサです。 この記事は「心臓に異常があった小さな仔猫1」の続きで...