何気なく見過ごしがちになってしまう”猫の便秘”ですが、重症化すると大変なことになってしまいます。便秘予防には日ごろの排便ペースの把握と水分不足対策が大切です。
我が家でも猫達には水分を多く摂らせるようにしています。お陰でテトは快便なのですが、体質の違いからかピノがやや便秘気味です。先日も4~5日ほど排便が見られずに病院に連れていくこととなりました。
今回は『猫の便秘について』病院での治療や費用などについて紹介します。
猫の便秘について
ふんばるテト
猫は水をあまり飲まないことから、便秘になりやすい体質を持っています。猫の便秘はほうっておくと、とても危険です。重症化してしまうと外科手術が必要になってしまうことにも…。
特に食欲がなく、ウンチもでないと重症化している可能性があります。そのような症状がみられる場合は誤飲したものがお腹に詰まっている危険性もあるので、すぐに病院に連れていきましょう!
愛猫が便秘にならないためには、日頃の水分不足対策とウンチをするペースを把握しておくことが大切です。いつもより排便が遅れるようなら要注意!症状が軽いうちに対処できるように気を付けます。
ピノが便秘になった!
ふんばるピノ
我が家のテトとピノは2~3日に1度のペースでウンチをしています。たまに「遅れるかな?」と言う時がありますが、今まで明らかにウンチが何日も出ないということはありませんでした。
ピノは好き嫌いがあり、食が細めなこともあったのですがお気に入りのご飯はちゃんと食べていました。それでも、ウンチが出ない日が4〜5日くらい続き心配になりました。
便秘解消にやってみたこと
病院嫌いなピノのために、できれば自宅で便秘解消したいと色々試してみました。
「食べない、出ない」は、何かを誤飲してお腹の中に詰まってしまってる可能性もあるため即病院です。ただ、ピノの場合はご飯はちゃんと食べてはいたので便秘解消に努めつつ、2日くらい様子を見ました。
- お腹のマッサージ
- 便秘解消のツボ押し
- 水分を多く摂らせる
お腹のマッサージ
飼い主が便秘の時にも効果があったりなかったりする下腹部マッサージを行いました。
お腹の下の部分を手でぐるぐるとマッサージするようにやさしく撫でます。大腸の中で留まっているウンチを動かすように心を込めて撫で撫でしました。
便秘解消のツボ押し
猫にも便秘解消のツボがあるようなので、ツボ押しも行いました。
前足の肉球の下や尻尾の付け根のやや上(触ると少し凹んだ感じがする場所です)を痛くない程度にふにふに押します。ピノは何をされているのか分からなくて不思議そうでした。
水分を多く摂らせる
腸の中でウンチが硬くなるのを少しでも和らげるために、いつも以上に水分摂取に気を使いました。とは言え、お水を飲む量を増やすのは難しいです。そこで普段から与えている猫用スープ(をお湯で薄めたもの)を与える回数を増やしました。
猫用スープは日頃から猫の水分不足を美味しく解消できるので、おすすめのおやつです!詳しくは『水分不足に最適なおやつ!猫用スープ』で紹介しているので良かったら是非見てみてください!
病院で猫の便秘を診てもらった
便秘疑惑が出てから2日後。色々と便秘対策をしてみましたが、ウンチが出ない…。ちょうど時間が取れたこともあり、病院に連れて行くことにしました。
便秘の診察
問診の後に先生がピノのお腹を触診します。病院が怖いピノはカチコチに固まっていました。
触診の結果「ウンチは直腸まで降りてきてるので、もう少しで出ると思います」とのことでした。ご飯はちゃんと食べているので心配する必要はなさそう、とのことで一安心。
ただし、「排便したときにウンチが硬いので出血する可能性がある」とのこと。1度なら問題ないけれど、その後も出血が続くようなら再度診察するとのことでした。
便秘で処方された薬と費用
シロップのお薬(ラクツロース)
先生と相談して、ウンチを柔らかくするお薬を処方してもらいました。『ラクツロース』という黄色くて甘いシロップのお薬をシリンジで与えます。与える量は個体差にもよるので、先生の指示通りに少ない量から様子を見つつ毎日飲ませます。
ラクツロースってどんなお薬?
人にも使われるお薬ですが、猫の便秘によく処方されるお薬でもあります。お薬が大腸まで運ばれると、腸内の水分を集めてウンチに含ませます。ウンチが柔らかくなると同時に、腸管に水分が浸透することでスムーズな排便を促します。
摂取量が多すぎると軟便や下痢になります。また、ウンチと一緒に水分を体外に排出するため水分不足にならないように注意する必要があるお薬です。
シロップは冷蔵庫で保存すれば、使用期限まで使うことができます。
消化を助けるフードのサンプル
消化を助けるフードのサンプルも貰いました。ロイヤルカナンの『消化器サポート(可溶性繊維)』です。便秘の猫のために開発されたフードです。
『消化器サポート(可溶性繊維)』は食事療法食なので健康上の問題があると診断された場合に与えるフードです。ネットなどで誰でも購入できますが、飼い主さん独自の判断で与えてはいけないフードになります。また、総合栄養食と比べてお値段が高いです。
便秘当時、ピノはヒルズを食べていたのですが、ピノ的にはロイヤルカナンの方が好みだったようです。今後はロイヤルカナンの総合栄養食『胃腸が敏感な成猫用/センシブル』を与えてみようかと思っています。
ロイヤルカナンシリーズについては『ロイヤルカナンについて調べてみた』でまとめてあるので、興味のある方は是非見てみてください!変な噂がありますが調べてみたら安心のできるキャットフードでした。
猫の便秘でかかった医療費
- 再診料:700円
- お薬代:600円
合計1,300円+税でした!フードはサンプルなので無料です。
ピノの便秘は解消したのか?
診察が終わってほっとしているピノ
病院から帰って来て、処方されたシロップとカリカリを与えつつ様子を見ました。
甘いシロップですが、ピノはシリンジで飲むのが苦手な様子…。最初のうちは飼い主も慣れないので、シロップが上手に飲めなくてベタベタになってしまったり。
その後、病院に連れて行った日の夜に無事にウンチをしました!出てきたウンチはカチカチで硬かったので、やはり便秘だったようです。ウンチをした後はしばらくお尻を気にして舐めている様子が見られたので、痛かったのかな?
これを機会に猫達が排便した日をカレンダーに記入していくことにしました。しっかりと記録に残すことで正確な排便ペースを把握し、異常があればすぐに気付けるようになりました!