猫を飼うにあたってトイレ環境は大切です。各メーカーから色々な猫用トイレが出ていますが、今回は我が家で1年以上愛用した花王の『ニャンとも清潔トイレ』について紹介します。
『ニャンとも』を使ってみた感想、猫砂やシートはどれがいいかなど、トイレ選びの参考にしてみてください。
システムトイレとは?
システムトイレは、嫌な臭いの発生を少なくし、日頃の掃除を簡単にするために開発された新しいカタチの猫トイレです。オシッコの状態が確認しやすくなったことで、血尿などの異常にも気付きやすくなりました。
システムトイレは上下2階層になっています。1層目には脱臭・抗菌作用のある猫砂(チップ)、2層目にはペットシートを敷いて使います。
オシッコはチップを通って2層目の脱臭効果のあるシートに吸水されます。ウンチはチップの上に残り、スコップなどで回収して処分します。
システムトイレのお手入れ方法
システムトイレのお手入れ方法は従来の猫トイレとは少し異なります。
オシッコの処理
オシッコは2層目のトレイに敷いたペットシートに吸水されます。汚れたシートは燃えるゴミに捨てて新しいシートと交換します。
交換頻度はペットシートの種類によって異なります。毎日交換するものから1週間に1度の交換でOKなものなどがあるので、飼い主さんの好みで選ぶことができます。
ウンチの処理
ウンチをしたら早めに付属のスコップなどで取り除きます。ウンチの付いた猫砂も一緒に取り除き、猫砂が減ってきたと感じたら追加します。
ウンチはトイレに流したり、専用のゴミ箱を作って燃えるゴミで捨てて処分します。トイレに流せるかどうかは物件によります。
トイレ本体
トイレ本体は1ヶ月に1度、トイレ砂を交換するときに丸洗いします。パーツを分解すると結構かさばるのでお風呂場で洗うのがおススメです。
トイレ本体の洗浄にはトイレ用洗剤やお風呂洗剤で洗っている方が多いようです。臭いが気になる場合は重曹・クエン酸・オキシクリーンなどが効果的ですが熱湯を使うのでちょっと大変です。
長く使っているとやはり臭いがしみ込んでくるので、我が家は何年かに一度は買い替える予定です。
『ニャンとも清潔トイレ』について
我が家で使っているのは『ニャンとも清潔トイレ』のオープン型です。トイレの管理が簡単で臭い対策に優れた『システムトイレ』です。
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
『ニャンとも清潔トイレ』オープンタイプの製品情報
標準価格:3,000円
サイズ: 40×55×26cm
入口高さ:13.5cm
重さ: 2kg(本体のみ)
我が家で使っているのは『ニャンとも清潔トイレ』のオープンタイプです。トイレの管理が簡単で、臭い対策に優れた『システムトイレ』です。
『ニャンとも清潔トイレ』は2019年3月末より「快適」「健康」「清潔」をより考慮した改良版が発売されました!出入口を1cm低くしたり、トレイの形状を変えたり、ドーム形の中を広くしたりと細かな部分が改良されているみたいです。
今回の改良版で一番の進化と言えるのは、シートを入れるトレイ部分が前後に反転して入れ替えできるようになったところです。一部に偏ってオシッコをする猫の場合、旧製品では中のシートを反転しなければならなかったのが、トレイごと反転できるようになって便利度がぐっと増しました!
『ニャンとも清潔トイレ』の大きさ
『ニャンとも清潔トイレ』オープンタイプの大きさは横40×奥行55×高さ26cmくらいです。6kgのテトが中に入ってくるくる回れる大きさです。入口の高さは13.5cmで、負担なく入りやすい高さです。
オシッコ採取に便利なトレイ
トイレシートを入れるトレイは少し深めに作られています。尿検査などで必要なオシッコの採取をやりやすくするためです。
トレイの角は注ぎ口のようなカタチをしていて、オシッコを零さず容器に入れられるようになっています。
色は全2種類+限定カラー
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
色はベージュとブラウンの2色が出ています。その他にもAmazon限定カラーではホワイト、ピンク、ネイビーなどが期間限定で販売されています。数に限りがあり、時期によってもバリエーションが変わっているようなので、お好みのカラーを見つけた場合は早めの購入が確実です。
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
我が家ではベージュとブラウン両方使っています。汚れが見つけやすいのがベージュですが、色での優劣はそこまで強く感じていません。ただし、シリカ系や鉱物系の猫砂を使いたい場合は、製品によって白い粉の汚れが目立つので、ベージュの方がおすすめです。
オープンタイプとドームタイプ
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
『ニャンとも清潔トイレ』にはオープンタイプとドームタイプがあります。
ドームタイプのメリットとしてはチップが飛び散りにくい、オシッコの臭いが上がってきにくいことです。デメリットとしては、高さがあるので上にスペースが必要、ウンチの処理がしにくい、身体が大きな子には狭い、臭いが中に籠りやすい、……です。
オープンとドームどちらにするかは、飼い主さん側の事情で決めてしまって構いません。猫にとっては個体差による好みもあるそうなのですが、どちらが優れているなどの優劣の差はありません。ただ、砂をたくさん掻く子はドームタイプがおすすめです。
『ニャンとも清潔トイレ』に合う猫砂の選び方
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
『ニャンとも清潔トイレ』の公式猫砂は木製タイプです。大きめの粒、小さめの粒、極小の粒の3種類が発売されています。
公式の猫砂はお値段が少し高めですが、消臭力が高く、粉の舞い散りも少ないです。木製なので通常は燃えるゴミで捨てることができますが、トイレには流せません。
ただ、多頭飼育の我が家では公式品はずっと使い続けるのには割高なので、別メーカーの猫砂を使っています。
猫砂は素材によって特徴が異なり、猫の好みもそれぞれです。そのため一概に「この猫砂が一番良い!」とは言い切れません。
システムトイレの猫砂の選び方については「システムトイレ用の猫砂のコスパや使用感を比較しました」で解説しています。システムトイレで使える猫砂についての使用感やコスパについても一緒にまとめてあるので参考にしてみてください。
『ニャンとも清潔トイレ』に合うシートの選び方
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
システムトイレで必須となるシートについても猫砂同様に公式品が出ています。『ニャンとも清潔トイレ』では1週間交換の専用シートか木製マットが発売されています。多頭飼育用の1週間交換シートもあります。
ただし、こちらも猫砂と同じく割高になります。更に1週間交換用のみしかないので「もっと小まめにシートを取り替えたい」「1週間もオシッコを放置していたくない」という方には向きません。
我が家ではコスパと相談しつつ色々と試してみた結果、毎日交換するシートと2~3日に1度交換するシートを併用しています。
トイレシートの選び方については「猫用トイレシートのコスパや使用感を比較しました」で解説しています。今まで試してみたシートについての使用感やコスパについても一緒にまとめてあるので参考にしてみてください。
『ニャンとも清潔トイレ』を使ってみた感想
『ニャンとも清潔トイレ』を使い続けて1年以上が経ちました。ブリーダーさんのところで使っていたのと同じトイレを選んだこともあり、猫達は問題なく使い続けてくれています。
オープンタイプなのでチップの飛び散りが多少ありますが、困るほどではありません。「砂をたくさん掻く子はドームタイプの方がいいだろうな」とは感じます。
猫砂やシートは公式品、非公式品の両方を試してみました。猫達が好み、飼い主のライフスタイルに合った使いやすい商品を使っています。
オシッコの処理はシート交換だけなので日々の管理がとても楽です。ウンチはすぐに取り除けなくても、チップが水分を吸収して乾燥するので思っていたほど臭くありませんでした。(シリカ系の猫砂が一番乾燥しました)
一番大変だと思うのは月に1度のトイレ丸洗いですが、猫を飼っている以上は当たり前の手間だと考えています。トイレ本体自体が3,000円程度なので、長く使って臭いが染み付いてしまっても買い替えやすいのが魅力的です。
『ニャンとも』と『デオトイレ』はどっちがいいの?
引用:花王ニャンとも清潔トイレ公式HP(https://www.kao.co.jp/nyantomo/)
引用:ユニ・チャーム『デオトイレ』公式HP(http://pet.unicharm.co.jp/)
『デオトイレ』とはユニ・チャームから発売されているシステムトイレです。同じ構造で外観的にも似ているため、どちらのトイレを買うか迷う飼い主さんも多いみたいです。
我が家でも最初のトイレで、どちらを選ぶか悩みました。結果的に先に『ニャンとも』を選び、最近になって『デオトイレ』も購入しました。
それぞれ細かな部分で違いはありますが、両方のトイレを実際に使ってみた感想としては「どっちでも良い」という結論に収まりました。
『ニャンとも清潔トイレ』と『デオトイレ』の具体的な違いにつては「ニャンともとデオトイレを両方買ったので徹底比較しました」で詳しく比較しています。どちらを選ぶかの決め手は人それぞれだと思うので、2つのトイレで悩んでいる方は是非参考にしてみてください。