猫と暮らす上で、飼い主として知っておかなければいけないことは「命」に関わることです。大切な愛猫を危険に晒さないためにも、最低限の知識を身に付けておきましょう。
今回は人にとっては無害なものでも、猫にとっては命を落とすくらい害があるものについて紹介します。
人の食べ物は猫には厳禁!
人の食べ物は味が濃く、身体の小さな猫には塩分もカロリーも高すぎます。積み重なれば病気の発症にも繋がり、寿命が短くなったり医療費がかかったりとデメリットしかありません。
「ほんの少しならいいだろう…」と与えてしまうと、人の食べ物の美味しさを知ってしまいます。その後も人の食べ物を欲しがったり、盗み食いなどの問題行動の原因にもなります。
愛猫に健康で長生きをして欲しいならば、人の食べ物を与えないようにしましょう!
人には平気でも猫には毒になる
人には無害でも猫には毒になってしまう食べ物もあります。有名なのが中毒を起こす原因となるタマネギやチョコレートです。
他にも、長ネギなどのネギ類、ニンニク、アボカド、生卵、牛乳、ブドウ、カフェイン飲料、アルコール…など、他にもたくさんあります。
日本では「猫=魚」のイメージがありますが、実はイカやサバやイワシなどの青魚、海老やカニなどは猫にはよくない食べ物です。
食べ物ではありませんが、人用の歯磨き粉などに含まれるキシリトールも猫には厳禁です。猫の歯磨きをする際には、猫用の商品を使いましょう。
猫にとって有害な植物は700種以上!
猫は肉食として進化してきた動物のため、植物の消化はあまり得意ではありません。口にした植物が長期間体内に残ってしまうなどして、その毒素を取り入れやすくなっています。
スズランなどは人が食べても毒になると有名ですが、猫にはそれ以上に毒となる植物がたくさん存在します。
人から花をプレゼントされて室内に飾ったところ、葉っぱや花びらを齧ったり、花瓶の水を飲むなどして猫が死んでしまう話はたまに聞きます。
花束や季節の花としても人気があるユリやカーネーション、バラなどは見栄えが美しく鑑賞用としてお部屋に飾る機会が多いです。もし、お部屋に花を飾る場合は「猫にとって無害かどうか」を必ず確認する癖を付けましょう。
他にもカスミソウ、チューリップ、アジサイ、ヒヤシンス、シクラメン、ポインセチア、菊なども、お部屋に飾る機会が多いけれど猫には危険な植物です。
猫が毒になる植物を口にしてしまうと、炎症を起こしたり、呼吸困難、肝臓や腎臓の細胞を破壊したりします。もし誤って食べてしまったときにはすぐに動物病院へ連れていきます。
観葉植物は無害な方が少ない
観葉植物はお部屋をぐっとお洒落にしてくれる効果があるので、飾りたい方も多いかと思います。
しかし、観葉植物の多くは猫にとっては危険です。育てるのが簡単で見た目も可愛いポトスや、人気の多肉植物などもNGです。
我が家では室内に観葉植物を置きたかったので、光触媒のフェイクグリーンを購入予定です。光触媒だと消臭や空気清浄効果もあるのでおすすめです!
ドライフラワーにも要注意
植物を乾燥させたドライフラワーやプリザーブドフラワー、ポプリなど…本物の花を加工したものはお部屋には置かないようにすると安心です。
特にラベンダーは香だけでも猫が死亡することがあるくらい危険です。香り袋として乾燥したラベンダーの商品は多いですが、家には持ち込まないようにしましょう。
どうしてもお部屋に「華やかさが欲しい!」という場合はバーバリウムやシャボンフラワーなどがおすすめです。
アロマやお香は猫の命を縮める毒薬
アロマやお香など匂いが強く出るアイテムは猫の暮らしているのなら諦めましょう。
「匂いが強いから猫のストレスになる」というわけではなく、問題なのは猫の体質とアロマの成分にあります。
肉食動物である猫は植物を消化したり分解する機能がありません。アロマなどの原料である精油の植物由来成分が、猫の体内に留まり中毒を引き起こします。
「猫が口に入れなければ大丈夫?」というと、そうではなく。猫は皮膚がとても薄く、毛繕いをする性質もあり、有害成分を体内に取り込みやすくなっています。
そのためアロマやお香のある部屋、匂いの成分が身体に付いた飼い主と接することが良くありません。
また、アロマに含まれる猫への有害物質は精油だけでなく、芳香成分や香りの成分も猫にとっては良くないものです。
猫と暮らすのであれば、アロマやアロママッサージ、芳香系の商品を使うのは諦めましょう。
注意しすぎるくらいが丁度いい
「猫にとっては危険なこと」は身近にたくさん潜んでいます。正直、全ての危険を把握するのはなかなか難しいです。
人間用の商品は猫用に安全かどうかの実証実験がされているわけではないので、飼い主自身が気をつける他ありません。
例えば、アルコールを噴霧させる消毒や、一般に販売されている除菌製品の噴霧なども扱いには注意が必要です。
庭に除草剤を撒いた後に猫を抱っこしたら猫が体調をおかしくしてしまい、最悪死んでしまった…という話も聞いたことがあります。
すぐに中毒症状が出ることや、長い間に体内に蓄積して気付かないうちに命を蝕むなど、症状の現れ方も様々です。
我が家でも何かしら猫に影響がありそうな商品を使うときは、必ず事前に調べるようにしています。日々、知識は増えてはいきますが、それでも知らないことは沢山あります。
愛猫の命を守れるのは飼い主だけです。大変ですが気を付けていきましょう!