サビ猫を保護してから3週間ちょっと経ったので猫エイズと猫白血病の再検査を行いました。今回の結果で陰性がでれば、ようやく先住猫であるテトとピノとも一緒に生活することができます。
前回の手術やワクチンですっかり病院が大嫌いになってしまったサビ猫。また怒って触れなくなるのも心配です。
果たしてどうなるのか……。
この記事は「見知らぬ猫がやってきた話7」の続きです。
見知らぬ猫、再び病院に連れていかれる
今日は再血液検査のために病院へ行く日です。キャリーに入れられると、なんだかちょっと怖い気持ち。
先生とも3週間ぶりです。緊張した様子で縮こまっています。
検査の準備ができたら、すぐにネットに入れられます。この時から既に「シャー」っと威嚇がはじまりました。
怒って激しく暴れ始めたのでバスタオルで包んで保定します。まだ何もしてないのに大声で鳴いて暴れます。
消毒をして採血します。「あぁああぁぁぁぁああ!!!!」と驚くほど大きな声で叫ぶサビ猫。もはや「にゃあ」とは聞こえないレベル。
検査用の血液は数滴でいいのですぐに採血完了。興奮するから血がいっぱい出たね。
見知らぬ猫の猫エイズと猫白血病の結果は…?
検査キットに血液を数滴づつ垂らします。赤色が猫エイズ、緑色が猫白血病の結果欄です。結果はすぐに表れます。
線が1本でると検査終了の合図です。2本でてしまうと陽性になります。サビ猫は1本しかでなかったので陰性です!よかったね!
無事、検査も終わり一安心。サビ猫もすぐに落ち着きました。
診察室から出ると、あまりの叫びっぷりに他の飼い主さん達に笑顔で迎えられました(笑)「大丈夫だった~?」「頑張ったねー!」と声をかけてもらうサビ猫。
今の時期は保護猫が多い時期のようで、同じサビ猫やまだ目の空かない小さな仔猫を連れた保護主さん達が来ていました。
猫エイズと猫白血病の検査費用
今回はウィルス検査(保護猫価格)だけだったので、3,000円+税でした。保護猫だったので今回も初診料は再診料はとらない先生です。ありがたい。
猫エイズと猫白血病について
猫エイズと猫白血病はどちらも猫同士で感染するウィルスです。1度でも感染してしまうと病気を完全に治すことはできず、いずれは死に至る可能性の高い病気です。
野良猫では猫エイズと猫白血病を持っている子がいるので、先住猫がいる場合はウィルスが感染してしまわないように接触禁止にする必要があります。
どちらのウィルスも感染してから検査結果に出るまでに2~5週間程の時間が必要です。そのため、保護直後の検査だけでは絶対に安心とは言えません。
見知らぬ猫、同居への挑戦がスタート
猫エイズも猫白血病も陰性だったので、ようやくテトとピノと一緒に生活ができるようになります!とはいえ、すぐに仲良く暮らせるわけではありません。
仔猫同士ならすぐに同居できますが、成猫同士は少しだけ時間が必要です。
出会ったときはテトとピノ、サビ猫時は威嚇をしあっていました。しかし既に3週間以上は同じ家で暮らしているので、既にお互いのニオイは認知しています。そのため、次のステップであるケージ越しでの同居に踏み切りました。
テト「帰って来たにゃ」
ピノ「……」
テト「入ってもいいにゃ?」
ピノ「……」
まずは鼻と鼻をすんすんして最初のご挨拶しました。お互いに威嚇はありません。
次にお尻をくんくん。テトがサビ猫のことを知るための取り調べをしています。お尻くんくんは優位の猫がニオイを嗅ぐ側になります。劣位の猫がしっぽを上げてニオイを嗅がせれば成立です。
ゴロンと転がりお腹を見せるサビ猫。猫相手にお腹を見せる時は相手を挑発しているときか、遊ぼうと誘っているときなど。テトとサビ猫の様子を見るとどうやら「遊ぼう」と誘っているみたいです。
テトは先住猫としてピノを受け入れた実績があるので、サビ猫とも比較的スムーズに同居まで行けそうです。
一方、ピノは……
遠くから凝視しつつ威嚇してる……。ピノは新入り猫を受け入れるのは初めてなこともあり、まだまだ時間が必要そうです。
この後はケージの場所を隔離部屋から生活スペースへ移動させました。猫達の様子を見ながら、しばらくはケージ越しでの共同生活です。
この記事の続きは「見知らぬ猫がやってきた9」へ。