前回「猫を飼って良かった10のコト」の記事を書きました。今回はそれとは反対に、猫を飼ってみて大変だったことや困ったこと…所謂デメリット部分とまとめてみました。
人によっては猫を飼うメリットを上回る程に致命的なこともあると思います。飼ってみてから「こんなはずじゃなかったのに……!」と後悔しないよう、デメリット部分もしっかり把握しておきましょう。
猫と暮らしてみて「良かった!」と思ったことについては「猫を飼って良かった10のコト」紹介しています。併せてチェックしてみてください。
出費が増える
家族が増えるということは、当然ながら新しい家族の分の生活費も必要になってきます。
猫の場合は最初に必要な生体代、飼育用品や去勢・避妊手術から、毎月かかってくる食費、消耗品などです。毎年の健康診断やワクチン代、病気になれば医療費も必要です。
猫の飼育費用はある程度は節約したりしてコントロールすることはできますが、それでも0になることはないです。
ちなみに20年近く生きる猫の生涯費用は150~300万円だと言われています。日々の生活費から突然の怪我や病気などに備えて、ある程度のお金は必要です。
猫と暮らすのに必要なお金については「猫を飼うのにお金はいくら必要なの?」をご確認ください。最初にかかるお金、毎月かかるお金、生涯に渡ってかかるお金など、詳しく解説しています。
お世話の時間が取られる
生きているのでご飯は食べるし、トイレもするし、走り回ったりイタズラもします。それらの面倒を見るのはすべて飼い主側の責任です。
遊んであげる時間が足りないとストレスを溜めて問題行動を起こしてしまうことも……。他にもブラッシングや爪切り、歯磨きなどのお手入れも必要です。
飼い始めの頃は平気でも、毎日のこととなると結構面倒くさく感じてしまいます。また、怪我や病気の時には病院にも連れて行く必要があるので、それなりに猫に捧げる時間は必要です。
作業を邪魔しにくる
仕事をしてたり、本を読んだり、ゲームをしてると「僕を見てよ!」と言うように視界に飛び込んできます。お腹が空いてる時はとっても粘着質なストーカーになります。
とっても可愛いストーカーなのですが、仕事でトラブル対応をしていたりメールを打っている時に邪魔されるとイラっとしてしまうこともあります。良い面でもあり、時には悪い面でもあるところです。
モノを壊される
仔猫のうちは特に好奇心旺盛で何でもオモチャにして遊びます。カーテンにじゃれついて遊んでみたり、植木鉢をひっくり返したり……。室内の思わぬモノが猫の犠牲となって行きます。
ちなみに、我が家で今まで犠牲になったのは、テレビ、網戸、ブラインド、カーテン、座椅子×2、布団、スマホの充電器×たくさん、イヤホン×たくさん……などです。(賃貸の火災保険に救われたものも…)
猫の性格によって興味を持つモノは変わるので、猫の目の届くところには置かないようにするなどの対策して、被害を最小限に抑える工夫が必要です。また、特にまだ性格が掴み切れずやんちゃな仔猫の頃は、カーテンやカーペットなどは安価なものにしておくと安心です。
家具や壁を傷付けられる恐れがある
『猫と言えば爪研ぎ』です。これに悩んでいる飼い主さんも多いのでは……?
猫にとって爪とぎはストレスを軽減したり気持ちを落ち着けるためにとても重要な行動です。無理やりやめさせるのは良くないので、飼い主側が工夫をする必要があります。
猫の好みに合った爪とぎを数種類用意したり、満足度の高い爪とぎを選んだり、壁には保護シート、ソファなどにはカバーを掛けるなどすれば被害はかなり縮小されます。
ちなみに、猫によっては壁や家具で爪とぎをしない子もいます。テトとピノは爪とぎでしかバリバリしないので、今のところ壁や家具への被害はありません。
個人的におすすめの爪とぎは麻縄とダンボールの爪とぎです。ダンボールの爪とぎでは『カリカリーナ』という商品が丈夫で長持ちするのでおすすめです!興味のある方は「カリカリーナを1年使い続けてみた感想」をチェックしてみてください。
猫の抜け毛には注意!
猫種にもよりますが、多かれ少なかれ毛が抜けてあちこちに引っ付きます。
ベンガル猫は抜け毛が少ないと言われていますが、それでも全身毛玉の生き物なので、お部屋のあちこちに抜け毛があります。(最近は食事に猫の毛が入っていても気にせず、毛ごと食べるようになりました)
猫のブラッシングはもちろんですが、掃除の時は必ずカーペットにコロコロをかける。猫のくつろぐ場所はしっかり掃除する。洋服は特に注意して『クローゼットに猫を入れない』『服やコートは脱いだら直ぐにしまう』『黒い服は外出前に必ずチェック』を心掛けています。
ラグドールやソマリなどの長毛種の場合はより一層抜け毛の量が増えるので、毎日掃除をしないとあちこち毛だらけになります。
旅行に気軽に行けなくなる
猫に限らず、動物と暮らしている場合は気軽に旅行に行けなくなります。特に猫の場合は犬と違って旅先へ一緒に連れて行くことはかなり厳しいので、ペットホテルを利用するか、誰かにお世話をしに来てもらう必要があります。
旅行シーズンはペットホテルの予約もいっぱいになったり、ペットホテルに預けたり引き取ったりするタイミング、ホテルまでどうやって行くか……など、考えることも増えます。もちろんペットホテル代もかかります。
ちなみに1泊2日程度であればお留守番は可能です。1泊2日で出かけた時には、ゴミ箱をひっくり返したりするなどして、テトもピノも良い子にお留守番していました。
部屋に置ける植物が限られる
猫には口に入ると毒となり、時には命を失う程に危険な植物が沢山あります。シクラメン、チューリップ、アジサイ、ポインセチア…などその種類は多岐に及びます。観葉植物で人気のポトスやアロエ系の多肉植物などもアウトです。
室内を緑で彩りたいと思っても、種類に制限が出てしまうのは覚悟しましょう。人からお花を頂いたときなども種類によっては飾れないものも多いです。
我が家でも室内に植物を置いていますが、ガーベラやセントポーリアなど猫に害がないもののみを選んでいます。お花屋さんで好みの花を見つけても先ずはスマホで調べて「猫に毒だから」と、諦めることも少なくありません。
ちなみに、植物だけでなくアロマ系も猫には毒になることが殆どです。お香やアロマ、消臭剤などは部屋に置けなくなるので予め注意しておきましょう。
お布団を占領される
猫はふわふわで温かいところが大好き!甘えん坊の子はご主人様の側も大好き!なので、夜寝る時は布団を気兼ねなく占領してきます。
特に冬は羽毛布団+毛布のコンボで猫には最高の寝床です。気付いたら飼い主が半分布団からはみ出して寝ていた……なんて事も良くあります。
猫用ベッドを用意したり、寝室に入れないようにするなどの対策もあるのですが、テトとピノと一緒に寝るのが辞められない飼い主は喜びと悲しみの狭間で我慢しています。
脱走しないように気を付ける
完全室内飼育の猫で気を付けなければならないのが『脱走』です。洗濯物を干すために窓を開けた瞬間や、夏に網戸にしているときなどは脱走される危険が高いので、日ごろから注意する必要があります。
対策としては、玄関前に脱走防止柵を設置したり、猫が網戸を開けてしまわないようにロックを掛けたりするなどです。
我が家はペット可の物件を探す時に玄関と室内の間に一枚ドアがある間取りを選んだので柵は設置せずに済みました。けれども、洗濯などで窓からベランダや庭に出る時にもとても気を使います。
一度、網戸にしていたとき、テトが外を歩くおじさんのクシャミに驚いて網戸を突き破って外に出てしまったことがありました。庭を越えて歩道まで出てしまったのですが何とか捕まえることができました。あの時は本当に怖かったです。
大変だけど後悔はしていない
やっぱり『意思を持った生き物』なので、一緒に暮らしていく上で大変だったり、困ったりする事ってどうしても起きてきます。人によってはそれが致命的で、猫を飼って後悔したり、手放してしまったりする話も良く目にします。
どこまで許容できるのかは人ぞれぞれなので、飼ってから後悔しないよう『猫を飼ったときのデメリット』をよく考えてみてください。
我が家では、そう言ったデメリット部分を含めても『猫と一緒に暮らす』ということは、とても大きなプラスとなっています。大変なことやイラっとしてしまう事もありますが、それでも猫を家族に迎えたことを一度も後悔したことはありません。
猫と暮らしてみて「良かった!」と思ったことについては「猫を飼って良かった10のコト」紹介しています。併せてチェックしてみてください。