テトが去勢手術を行ったのは、我が家に迎えてから1ヵ月ほどした生後4ヶ月の頃でした。
オス猫の去勢手術は簡単で傷も小さいとは言われつつ、初めてのことなのでやはり心配でした。
今回は、これから去勢手術に挑む飼い主さんの参考になるように、去勢手術がどんな感じだったのか。当時の画像と一緒に手術当日の様子や、術後の傷の様子や回復経過、手術にかかった費用などについてまとめました!
ピノの避妊手術については『メス猫の避妊手術についての記録』で紹介しています。
去勢手術の前に飼い主が知っておくこと
手術を受ける前に、飼い主さんが知っておくべきことや事前に確認しておくとよいことをまとめました。これから手術予定の飼い主さんは参考にしてみてください。
去勢手術の内容
オスの去勢手術はメスの手術と比べて簡単です。
全身麻酔を掛けてから睾丸(モフモフしてるやつ)に小さな切れ目を入れて、中の精巣を取り出します。
手術自体は5分程度で終わり、傷も小さいのでその日のうちに退院することができます。
エリザベスカラーはできるだけ付けない
去勢手術は傷も小さく、簡単な手術です。そのため、通常はオスの去勢手術後はエリザベスカラーを付けなくても問題ありません。
獣医師によってはエリザベスカラーを付ける考えの先生もいるのですが、術後の猫の負担を考えると、特別な問題がない限りは付けないことをオススメします。
手術の予約を取る際に必ず「エリザベスカラーは付けたくない」と相談しておくと配慮してもらうことができます。
去勢手術を受ける時期
去勢手術の時期はおおよそ生後6ヶ月頃が良いとされています。
オス猫はスプレー行為が癖になってしまうと非常にやっかいなので、発情期が来る前に済ませてしまうようにしましょう。
テトは身体も大きかったことから、獣医さんと相談して生後4ヶ月で手術を行いました。
去勢手術の5つのメリット
- 特定の病気を予防できる
- 寿命が伸びる傾向にある
- 発情によるストレスがなくなる
- 性格が丸くなったり甘えん坊になる
- 猫アレルギーの原因物質の分泌量が減る
去勢手術の一番のメリットは精巣腫瘍や前立腺の病気を予防することができることです。
また、飼い猫として一緒に暮らしていく上で、オス猫特有の発情期のスプレー行為は非常にやっかいです。家の中をオシッコまみれにされないためにも、去勢は適切な時期にしっかり行いましょう。
猫アレルギーの原因物質の減少については『猫アレルギーの飼い主がベンガル猫2匹と一緒に暮らしている話』をチェックしてみてください。
去勢手術の4つのデメリット
- 太りやすくなる
- 手術代(お金)が掛かる
- ふわふわのタマタマじゃなくなる
- 全身麻酔のリスクがある
ホルモン変化により食欲が旺盛になる反面、代謝が落ちるので太りやすくなります。テトも去勢手術をしてからは、食べ物への執着が増しました。
また、個人的に残念なのが雄猫特有のふわふわのタマタマがなくなってしまうことです。
手術当日の流れ
去勢手術の当日から帰宅後の様子までをまとめました。
手術当日は絶食させる
手術の前には絶食の指示が獣医さんより出されます。何時間前から食べるの禁止…などなどあるのできちんと守りましょう。
キャリーの中にトイレシートを敷いて、猫を入れたら病院へ出発です。
病院で簡単な健康診断をする
病院に付いたら軽く健康診断を行い、異常が見つからなければ飼い主は一旦帰宅となります。不安なことはこの時点で確認しておきましょう。
預けた猫は血液検査を行い、健康状態をきちんと確認してからの手術となります。
同日、猫を迎えに行く
夕方頃にテト迎えに病院に行きます。手術は無事に済み、血液検査の結果も全て正常値で問題ありませんでした。
先生曰くテトは麻酔から覚めるのがとってもゆっくりだったようで、再会した時もまだちょっとぼんやりしていました。それでもキャリーを開けると自分から中に入ってきて、そのままお家に帰りました。
帰宅後のテトの様子
帰宅する頃には麻酔もすっかり冷めて、いつも通り元気に遊んでいました。
傷口を気にする様子はなく、舐めたりもしていなかったのでエリザベスカラーがなくても大丈夫です。その日のうちに日常に戻ることができました!
術後はお薬の服用だけ
傷口からの細菌感染を予防する為に抗生物質を3日分処方されました。青い錠剤を4つに砕いたカケラ1粒をご飯に混ぜて与えます。(画像はピノの避妊手術時の薬)
抗生物質は喉に張り付きやすいので、必ず他の食べ物と一緒に与えるか、シリンジのお水で流し込むようにします。
去勢手術にかかった費用
我が家で実際に掛かった避妊手術代は21,000円でした。内訳は以下の通りです(入院費用も含めた金額になります)
- 血液検査:6,000円
- 手術代: 15,000円
- 合計: 21,000円+税
猫の去勢手術の相場は1万円~2万円程のようです。病院によって金額は変わるので、事前に確認しておきましょう。
去勢手術した傷の回復記録
手術前から手術後、傷が治ってくるまでの様子をまとめてあります。
生後3ヶ月頃の様子です。フワフワの小さな毛から桃のようなおタマが見え始めて来ています。これが成長と共に大きくなっていきます。
手術前日の様子です。おタマが降りてきて大分立派になりました。
手術した当日の様子です。おタマの真ん中に2mmくらいの小さな傷ができています。
手術翌日の様子です。傷は目立たなくなりましたが、おタマが黒っぽくなっています。この黒ずみは1週間くらいでなくなりました。
中の傷が治ればおタマは萎むように小さくなっていきます。
現在(手術から8カ月後)の様子です。おタマは小さくなり存在感が殆どありません。でもモフモフすると嫌がります。
猫の去勢手術まとめ
比較的簡単な手術ということもあり、無事に終えることができました。
テトも病院で怯えた様子はなく、エリザベスカラーもしないことでストレスが最小限に抑えられたみたいです。
術後は甘えん坊だった性格が割り増しされましたが、今はピノの登場により丁度良い感じに落ち着いています。
食欲は増したようで、食べ物への執着がかなり強くなりました。食事管理をしているお陰でおデブにはならずに済んでいます。ただ、隙あらば飼い主の食べ物を盗み取ろうとするくらい卑しいです。
手術前には「人間の都合でテトの繁殖能力を奪う」「健康なのにメスを入れる」…などについて罪悪感や不安もありました。
けれども、去勢を行うメリットを考えると手術をしない選択肢はありませんでした。テトから『子孫を残す』ということを奪ってしまう代わりに、最期まで幸せに生きてくれるよう大切に過ごします。