同じ一族出身でありながら相性が悪かったトロ丸とサバ吉。
ついに大喧嘩にまで発展してしまい、初めて見る本気のキャットファイトの凄まじさに圧倒されたお世話係。
その後、2匹は果たしてどうなるのか…
この記事は「捨てられた飼い猫達が幸せになるまで3」の続きです。
大喧嘩…その後の様子
大喧嘩をしたその日の夜。
隔離部屋のドアは開けたまま、トロ丸をケージに入れて、カメラで様子を見てみると…
喧嘩のショックで固まっていたサバ吉が出てきていました。
自らトロ丸に近づいて甘えた声で鳴くのですが…トロ丸のケージ越しのパンチにびっくり!
取り合えずはサバ吉が動いてくれたことに安心して、その日は就寝しました。
…そして、翌朝
ケージに閉じ込められるのが大嫌いなトロ丸はご機嫌ななめでした。
ケージの隙間から前脚を出して、だいぶドタバタと五月蠅かったです。
そして一見、姿の見えないサバ吉ですが…
隔離部屋を出て、リビングのダンボールに隠れていました。
食器棚の上ののすけ御用達だった段ボールハウス。
高い位置にある隠れ家は、サバ吉にとっては安心できる場所だったようです(珍しくノルが登ってたけど…)
手を伸ばすと緊張で強張るものの、ナデナデすることができました。
怪我の功名?不幸中の幸い?
何とも微妙な方法でしたが、人馴れが一歩進みました。
ちなみに、のすけは新入り猫は完全NGなので、自分のお気に入りの場所にサバ吉がいて怒っていました笑
生後半年の仔猫に威嚇されて「ひゃあ~!」っとなるサバ吉。
のすけにはゴメンだけど、サバ吉にその場所は譲ってあげて欲しいな。
大喧嘩になった原因を考える
トロ丸とサバ吉の様子を確認したところで、朝ごはんです!
頭数が増えるとご飯の準備も大変になりますね。
朝ごはんの後はテーブルの下の段ボールにお引越ししていたサバ吉。
サバ吉はトロ丸よりも自分の立場が下だということを理解しているのと同時に、ボス的存在だったトロ丸に受け入れてもらわなければ生きてはいけない状況だったのかもしれません。
その証拠に、あれだけ酷く喧嘩をしかけられたというのに、その後もトロ丸には甘えたような鳴き声で近づいていく様子が度々ありました。
お外時代の生き方は、ご飯の心配のない安全な環境になったとしても早々簡単に変わることはないようです。
一方、隔離部屋で過ごすトロ丸は、いつもと変わらない様子。
トロ丸にとって、自分より若いサバ吉は驚異の存在だったのだと思います。
自分が食べるため、生きるため、縄張りを守るために、サバ吉を追い出そうとしたのかもしれません。
サバ吉がケージから出てくるようになったことで、自分の居場所がなくなってしまう可能性を危惧したのだと考えられます。
厳しい野良の暮しの現実…そしてもしその仮説が事実であれば、2匹の同居はハードルがかなり高くなってきます。
サバ吉、挟まる
突然ですが、サバ吉が挟まりました。
冷蔵庫と壁の間です。
冷蔵庫の上にいたサバ吉なのですが、びっくりして落ちたととかではなく自分から隙間に入り、ゆっくり挟まりながら落ちていきました。
1時間くらいそっとしておきましたが出てくる気配がなく…手を伸ばすと嫌がりながらもガッチリはまっているようで、本気で挟まったのだと判明。
その後、旦那と協力して何とか救出!
またまたショックで固まるサバ吉を、お膝の上に乗せてみました。
抵抗する様子はまったくなく、お触りも許してくれています。
今のうちにちゅ~るで「お膝の上はイイことがある!って知ってもらおう!」と、ちゅ~るを取り出します。
フリーズしててもちゅ~るは食べる。
ちゅ~るをご堪能した後は、少しするとフリーズが解けて段ボールハウスに戻っていきました。
それにしても…自分から冷蔵庫の隙間に挟まるなんて、アホの子かもしれない(笑)
少しだけ出てくるサバ吉
トロ丸に喧嘩をしかけられたり、冷蔵庫に挟まったりと苦難続きのサバ吉ですが、お腹が空くと姿を見せてくれるようになりました。
※トロ丸は相変わらず隔離部屋です。
「お腹空いたよー!」と可愛い声で鳴いています(今いる猫の中で一番鳴き声が可愛い)
お家の中を歩き回るようにもなってきました。
他の猫達には興味はあるようですが、自分から積極的に近づこうとせず…一定の距離を保ちながら様子を伺っている感じ。
ご飯の後は少しだけキャットタワーで寛いだあと、また人を警戒しながら段ボールハウスに帰っていきました。
そして、翌朝の朝食でもお腹が空いて出てくるサバ吉。
段ボールハウスから出てくる時間が少しずつ増えていくといいのですが…
でも、やっぱり一番安心できるみたいで、ひっくり返ってることも(笑)
こっそり近づいたのですが、気づかれちゃった。
まだまだ警戒心が強いサバ吉。
安心して生活する日までは、しばらく時間がかかりそうです。
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