「耳カットありなのに妊娠してる猫がいる！？」リターン期限がある中でのギリギリの保護預かりへ

ノル、のすけ、トロ丸、サバ吉…と、飼い猫2匹を含めて6匹の猫が暮らす我が家です。

のすけのトライアルが決まっているとはいえ、頭数的には上限だと思っていたのですが…

人馴れしているけど預かり先がないためリターンになる可能性のある猫が捕獲されてしまいました。

妊婦と間違われた小柄な女の子

こちらの猫ちゃんは耳カットが入っており、地域猫として長年エサやりさんにご飯を貰って生きてきました。

顔の大きさがピノと同じくらいなので、理想体重は3kgくらいなのですが…

ちょっと重いです。

体温測定中

実はこの子はエサやりさんから「耳カットがあるのに妊娠している猫がいる！」と会に相談が入り、捕獲した子になります。

この写真では分かりにくいですが、確かにお腹が横にふっくらしていて、普通の肥満の猫とは見た目が違っていました。

爪切り中

捕獲して医療にかけてみたところ、お腹の膨らみはただの脂肪だと判明して一安心…だったのですが、とても人に馴れている子なので譲渡を目指せるポテンシャルがあります。

ウィルス検査のための採血中

しかし、会の預かり先は満床状態で空きがありません…我が家にももう6匹の猫がいるので正直、難しい状態でした。

でも。これから寒くなる季節…この子が元々住んでいた場所では大きな工事が始まるとも聞いています。

ワクチン接種中

リターンと保護では、この子のこれからの猫生がまったく違ったものになります。

そのため、少し無理をすることになるかもしれないことを覚悟で、我が家で受け入れることを決めました。

推定年齢は4歳…ですが門歯（前歯）が下2本しか残っておらず、犬歯も一部欠けていました。

歯の状態から、この猫がとても苦労して生きてきたのだと感じられます。

お顔もカワイイし、人馴れしているのなら、きっとすぐに良いご縁が見つかるよ！

初期医療を終えたらそのまま我が家へ連れて帰ります。

美人なので『ねこ美』さん

帰宅後は会のボラさんが持ってきてくれたケージを一緒に組み立ててくれました。

緊張しているようですが、とっても可愛い顔をしています。

美人さんなので、名前は『ねこ美』にしました（ちゃんと考えた）

工事現場からやってきたので全体的に埃っぽくて手足は薄汚れています。

食欲はあまりない様子でしたがちゅ～るは大好きなようで、食べてくれました。

少しハンストはするかもしれませんが、お腹に蓄えがあるのできっと大丈夫でしょう（笑）

頭を撫でられるのは大好きですが、抱っこや両手を伸ばされるのはコワいようです。

野良時代は危険と隣り合わせなので、それ故に拘束されて自由が利かなくなるような状況になることがとても嫌なようでした。

ちなみにこちらが野良時代、ご飯を貰っているときのねこ美の様子です。

工事現場の一角で、エサやりさんが夜中にこっそり大量のフードを食べさせてくれていたのですが、当然猫が多いので安価なフードが主食でした。

保護猫生活2日目の夜

ハンスト気味ではあるものの、絶食状態ではなかったのでしばらくはケージの中で過ごしてもらったねこ美さん。

2日目の夜に初めてケージを開けてみることにしました。

すぐに出てきたねこ美さんは、あちこち様子を気にしながらも手を伸ばすと、嬉しそうに自分から頭を擦り付けてナデナデを催促します。

求められるがままナデナデをしていると…なんと、そのままお膝の上、そしてお腹の上まで登ってきました笑

基本的に人が大好きな子のようです。

その後も数日は隔離部屋でケージ出て自由に過ごす時間を作るようにしました。

警戒していたベッドの上へも、ナデナデで誘ったら登ってきた！

トトロみたいな尻尾が可愛いです。

窓の外を見るのが大好きなようで、窓が開いてなくてもこの場所がお気に入りです。

最初はお腹のお肉が重くて自力で登れなかったのですが、数日で登れるようになりました。

そんな感じで、それなりに緊張することなく新しい生活をスタートさせたねこ美さん。

トロ丸とサバ吉が大喧嘩するなどもありましたが、ねこ美さんに至ってはとっても平和です。

ダイエットという課題はありますが、手のかからないとっても良い子。

ハンモックも使ったりしてみましたが、猫ベッドの方がお気に入りみたいでした。

保護猫生活8日目の夜

ねこ美さんがやってきて8日目の夜。

検便をクリアしたので、いよいよ隔離部屋を空けて他の猫達の暮す部屋へ出してみることにしました。

尻尾は上に上がっているし、コソコソ歩きもしないので、あまり緊張はしていないようです。

他の猫とはケージ越しで何度か顔を合わせていましたが、基本的には興味はそんなにないようでした。

初めての場所をあちこちパトロール中。

途中でトロ丸がねこ美を気にして近づいてきましたが、ねこ美はガン無視でした（笑）

一通りお家探索を済ませると、ねこ美が一番お気に入りの窓に戻っていきました（この後、少しだけ窓を開けてあげた）

そんなわけで少し無理をして預かったねこ美さんですが、手もかからず他の猫との相性も問題なく…で一安心です。

この記事の続きは「妊婦と間違われて保護されたねこ美2」へ。

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