保護猫活動

「捨てられた仔猫を拾ったけど飼えなくなった」緊急出動で保護した仔猫は…

ナノとアトをトライアルに送り出したその日。

依頼者から「段ボールに捨てられた仔猫を保護して飼おうと思ったが、手に負えなずにどうしても飼うことが難しくなってしまった」とご相談。

何となくメールの文面が気になり、トライアル帰りにボランティアメンバーと共にその足で現場に向かうと…

飼育困難からのSOS!

保護猫ボランティアの活動記録
今回、新たに我が家にやって来た茶トラの男の子(2kg)です。

この子は私も一緒に現場に同行して、そのまま連れ帰ってきました。

保護猫ボランティアの活動記録
依頼者は独り暮らしの方で、捨てられていた仔猫を保護して自分で飼おうと思ったものの、精神的ストレスにより飼育困難となってしまい、SOSを発信されました。

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かなり人に馴れているようで、知らない環境で緊張していましたが軽く撫でただけでスリゴロ状態。

人馴れしている子で不安が強い子は、過度に甘えてくることがあります。

保護猫ボランティアの活動記録
依頼者のお家に伺ったところ、お家の中はお荷物がとても多く、仔猫は小さなサークルの中に入れられていました。

保護をしにお伺すると連絡していたので、受け渡しがスムーズになるように入れていおいてくれたのかもしれません。

保護猫ボランティアの活動記録
サークルはナノがまだ500gくらいの時に過ごしていたサークル↑よりも小さいものでした。

私達がお伺したとき、サークルの中にはお水とご飯、それからおトイレが入っており、そのおトイレの中に仔猫はいました。

お掃除があまり得意ではないということで、トイレの中には数日分の糞尿が猫砂と一緒に入っているようでした。

お部屋の中は煙草のニオイで充満しており、個人的にはペットを飼うのに適切とは言い難い状況に思えました。

保護猫ボランティアの活動記録
仔猫は片目が涙目になっており、前脚の先と耳にも小さなハゲが見られました。

保護時に初期医療は済ませたとお伺したのですが、病院の明細などを紛失されてしまったようで、翌日に病院に連れて行くことにしました。

保護猫ボランティアの活動記録
総合栄養食ちゅ~るを主食のひとつにしていたそうなので、ロイカナの仔猫用のカリカリにトッピングして与えてみます。

すぐには食べようとはしませんでしたが、しばらく時間を置いて見に行くと完食していました!

他の猫への攻撃性はなし

保護猫ボランティアの活動記録
詳細な内容は不明ですが、初期医療(ウィルス検査は陰性)を済ませて3週間ほど経っていたため、我が家の猫たちともケージ越しでご挨拶。

ピノはいつも通り「うーーー」っと小さな声でひとしきり唸ると、気が済んだのか戻っていきました。

保護猫ボランティアの活動記録
流石に新入を迎える回数が10回近くなってくると、テトも取り合えず顔を見て、取り合えず威嚇のシャーだけしたら帰っていきました。

仔猫は威嚇しかえすことなく、テトとピノに近づいて、興味深そうに見つめていました。

保護猫ボランティアの活動記録
テトが去った後をしばらく見つめていた仔猫。

ちなみにノルはご飯につられて様子を見に来ましたが、ご飯がもらえなさそうだと判断するとすぐにいなくなりました。

保護猫ボランティアの活動記録
その後はトイレに入っていたので「まさか馴れない環境ではトイレで過ごす派?」と少し心配したのですが…

保護猫ボランティアの活動記録
次に見たときはハンモックに移動していました。

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撫でてみるとやっぱりスリゴロで、人の手に顔をこすりつけてくるような仕草を見せます。

仔猫の保護ネームですが『のすけ』になりました。

病院へ連れて行きました!

保護猫ボランティアの活動記録
翌日の午前中、早めの時間にのすけを病院に連れて行きます。

夜のうちにウンチをしていたので、検便もお願いすることに。

保護猫ボランティアの活動記録
病院でも大人しくしていたので、洗濯ネットやバスタオルなしでも診察できました!

保護猫ボランティアの活動記録
体温を測ったり、心音を確認するなど、健康状態を確認して…

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年齢確認のため歯を見てみると、犬歯の生え変わりのタイミングでした。

まだ小さいですが、上の犬歯の根元に永久歯の先っぽがでてきているのが分かります。

猫は永久歯が生えてから乳歯が抜け落ちるので、生え変わりのときは2本歯が生えている状態になります。

保護猫ボランティアの活動記録
月齢は4~5ヵ月くらいとのことでした。

仰向けにされても大人しい。

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耳と前脚のハゲは猫カビの疑いがあるため、組織をとってダーマキットで培養して菌がいるかどうかを調べます。

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消毒してお薬を塗ってもらいましたが、最後まで大人しくて良い子にしていました!

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涙目と目の縁が少し赤いのは猫風邪とのことで目薬を2種類(抗炎症薬ティアローズ/抗菌薬オフロキサシン)、抗ヘルペスの飲み薬(ファムシクロビル)がでました。

耳と前脚のハゲには消毒液と猫カビに効果のある塗り薬(ケトコナゾール)を1日2回塗ることになりました。

更に我が家にあったミコナゾール入りのシャンプーは猫カビ予防にも効果があるので、このシャンプーで週2回、前脚を洗います。

ついでに支援物資で頂いたシャンプータオルがあったので、全身から漂うタバコの臭いを取るために1日1度、身体全体を拭くようにしました。

ちなみに検便は問題なしでした!

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病院から帰宅後、ケージから出してほしそうにしているのすけ。

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前脚でちょいちょい触ろとしてきます。

トイレ、ご飯をクリアしたのと、のすけ自身がケージから出たがる様子を見せていたので、ケージのある部屋のみでのすけをフリーにすることにしました。

ケージ開放!隔離部屋の探索

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ケージから出ると一通りお部屋を見渡して「探検するかな?」と思ったのですが、ちょっと触れてみるとそのままひっくり返るようにゴロリ!

そのままゴロゴロ喉を鳴らしながら、とにかく「撫でて!」と猛アピール!

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しばらくナデナデしてから距離を取ってみていると、ようやくお部屋の探検…と思いきや、今度は置いてあったオモチャに大興奮!

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夢中になって遊んでいる姿に、ようやく仔猫らしさがでてきたと一安心です。

保護猫ボランティアの活動記録
一通りドタバタと遊びまくったあとは…

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あちこち探検スタート!

とはいえ、普通の子が安全確認のために部屋の中を探検するのとは違い、のすけの場合は面白いものを探しているような感じでした。

保護猫ボランティアの活動記録
ケージの中にいたときと表情がまったく違います。

目がキラキラまんまるで、とっても楽しそう!

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立派なオタマも忘れずに記録!

テトとノルにはもうないからねー…

保護猫ボランティアの活動記録
そんなんで、仕事机からケージから収納棚まで、仔猫爆発!というように大興奮でどたんこばたんこ探検しまくったのすけ。

これはお荷物の多かった前のお家では「確かに大きなストレスになっていただろうな…」と実感するくらい元気いっぱいでした。

保護猫ボランティアの活動記録
ひとしきり遊んで、寝る時間になったので再びケージの中に入れると…この顔である。

最初はとても大人しかったけど、本来は年相応の普通の仔猫です。

段ボールに入れて捨てられて。どれだけ不安で怖かったか…暑くてお腹もすいていた状況で運よく心ある人に助けてもらえたのすけ。

結果的には飼育困難で手放すことにはなりましたが、それでも命と向き合って何とか自分ができる限りのことをしよう!と保護猫ボランティア団体にSOSを出してくれた依頼者の方には感謝です!

我が家に来た猫はみんな幸せになれるから!大丈夫だよ!

この記事の続きは「陽キャなダンスィのすけ襲来!2」へ。

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