猫の飼い方

『ピュリナワン』の評判と実態について徹底的に調べてみた!

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今回は我が家でテトとピノに与えている『ピュリナワン』について調べた情報をまとめました。

『ピュリナワン』は販売店も多く、リーズナブルな価格から愛用している飼い主さんの多いキャットフードのひとつです。「出来るだけ良いモノを食べさせたい」「多頭飼育だからお手頃価格のフードが良い」という飼い主さんにピッタリのフードです。

「ピュリナワンってミールが使われているけど大丈夫?」「穀物が入ってるからあまり良いフードじゃないのでは?」という口コミ部分も含めて、本当に事実なのかどうか時間を掛けていくつもの情報を集めました。メーカーへの聞き取りも行ったので、その内容なども盛り込んでいます。『ピュリナワンシリーズ』をご検討中の飼い主さんの参考になれば幸いです。

ピュリナワンはプレミアムフード

コーヒーやキットカットの会社『ネスレ』から発売されているペット用フードです。ペット専門栄養士により、猫の健康に必要なすべての栄養をバランスよく満たした『プレミアム・ニュートリション・キャットフード』です。アメリカにある工場で製造した商品を日本に輸入してから、検査とパッキングを行っているそうです。

ピュリナワンの特長

キャットフードでピュリナワンを選んだ理由
株式会社ネスレ(https://nestle.jp/brand/one/cat/)より引用

犬用と猫があり、緑色のメタルちっくなパッケージが印象的です。全14種類が発売されていて、猫の年齢や体調、ライフステージに合ったフードを選ぶ事ができます。猫にとって必要な栄養をバランスよく満たした上で、嗜好性も取り入れていてるので美味しく食べることができます。また、『ピュリナワン』はAAFCOの基準を満たしているフードです。

『ピュリナワン』は1902年創業の世界的ペットフードメーカであるラルストン・ピュリナ社(アメリカ)を2001年にネスレがM&A(買収)して誕生しました。ネスレは1985年頃から様々なペットフード会社とM&Aしています。ペットフードに関する各社の幅広い研究データを手に入れ、それらを総合的に活用し、ペットのための食事を研究し続けているそうです。

AAFCOとは米国飼料検査官協会

ペットフードのAAFCOの基準を満たしているって何?
AAFCO(アフコ)とはペットフードの栄養基準・原材料・ラベル表示に関する基準を公表しているアメリカの団体です。AAFCOのガイドラインは最新情報に基づいて作成されていて、ペットフードの世界的な基準となっています。AAFCOはペットフードを選ぶ上での一定の基準となりますが、「原材料の品質」についての基準は制定されていません。そのためフードを選ぶ際には「AAFCOの基準を満たしていること」に加えて「原材料の内容や品質」も吟味する必要があります。

日本のペットフードに関する基準

ペットフード安全法のパンフレット
環境省のHPでペットフード安全法についてのパンフレットを見ることが出来ます。

2009年に『ペットフード安全法』が施行されてからは、安全性や品質への規制が行われるようになりました。メーカーへの立ち入り検査や製品検査、原材料についての調査も行われています。国内で販売されるペットフードの使用するミールは国の定める製造基準に適合する事業者でなければ製造・出荷することができません。

プレミアムフードとは?

犬や猫の健康を第一に考えて作られたフードのことを『プレミアムフード』と言います。一般的なフードに使われているような化学薬品や合成添加物などを使用せずに、栄養はもちろん素材と品質にこだわって作られたフードです。肉食である猫に合わせて肉や魚などをメインの素材として使用しているので、猫本来の性質に合った食事を与えることが可能となります。

キャットフードでピュリナワンを選んだ理由
その代わり、『プレミアムフードは』一般のレギュラーフードに比べて価格が高くなっています。品質が価格に反映されるのは仕方ないことなのですが、中には莫大な広告費を掛けて本来の品質以上に値段が上がってしまっているフードもあるのでランキングサイトなどの情報を安易に信頼しないよう注意が必要です。

『ピュリナワン』では良質な原材料に拘り、食べるためのフードではなく、健康を維持するフードを目的としています、そのために必要な科学的な研究についての費用なども商品価格に反映されています。

ピュリナワンを選んだ理由

プレミアムフードなのにお手頃価格

キャットフードでピュリナワンを選んだ理由
『プレミアムフード』は海外からの輸入品が多いこともあり、基本的に値段が割高です。100g辺り200円越えが当たり前のような価格帯なのですが、『ピュリナワン』に関しては100g辺り80~115円程が相場になります。毎日、食べさせるものなので品質も良く、お安いのはありがたいです。1ヶ月の食費は単独飼育でおおよそ2000円以下くらいに収まります。

『ピュリナワン』が他のプレミアムフードより低価格な理由について伺いました。自社工場で製造し、自社のルートで運搬しているので余計なマージンが掛からないから、とのことです。またグローバル展開を行っているため生産量が多く、1つ辺りの単価を下げることができるそうです。

種類が豊富

キャットフードでピュリナワンを選んだ理由
現在『ピュリナワン』は全14種類発売されています。年齢や体調、ライフステージに合ったフードを選ぶことができます。メインに原材料ではチキン、ターキー、サーモン、白身魚などがあり、猫の好みにも合わせられます。各原材料や栄養素については公式HPで詳しく解説されています。

それぞれ目的を持って栄養バランスを考えて作られているため、複数の商品を混ぜて与えることについては非推奨とのことでした。ただし、フードの切り替え時や、どうしても食べてくれないなど、特別な事情がある場合のみ、混ぜて食べさせるのはありだそうです。

小分けされている

キャットフードでピュリナワンを選んだ理由
酸化はキャットフードにとって大敵です。品質劣化を招き、風味を劣らせるだけでなく、重大な疾患を招く可能性があります。『ピュリナワン』は400~550g程度づつに小分けがされているので、酸化による劣化を最小限に抑えられます。また1パックづつが手頃な大きさなので大袋から出せば保管にも便利です。

小分けパックを開封してからの消費目安は1ヶ月だそうです。また、タッパやボトル、ジップロックなどの密閉容器に保存するようオススメされました!脂質を多く含んでいるフードなので酸化してしまうと健康に悪影響が出る可能性も。

取扱店が多い

キャットフードでピュリナワンを選んだ理由
『プレミアムフード』は輸入品が多く高価なので、一般の店舗では取り扱っていないところが多いです。『ピュリナワン』に関してはペットショップをはじめ、大きめのスーパー、ディスカウントショップなどペット用品を扱っている実店舗でも良く見かけます。ネットショップでもほぼ必ず取り扱いがあるので、手に入れやすく助かっています。

メーカーと直接話が出来る

ピュリナワンを作っている会社は株式会社ネスレです。コーヒーやキットカットで日本でも同じみの会社です。本社はスイスですが日本にも広く展開している会社なので、製品についての疑問点や不安箇所を直接問い合わせる事ができるようになっています。今回、この記事を書くにあたっても疑問箇所などは問い合わせを行い確認したのですが、質問の数が多くて言いにくい内容のことがあるにも関わらずきちんと答えて頂きました。

『ピュリナワン』の『ミール』は悪い素材?

キャットフードのランキングサイトやまとめサイトなどで「原材料にミールがある商品は粗悪品である」と言う情報をよく目にしました。そもそも『ミール』とは何なのか?本当に悪いものなのか?『ピュリナワン』にもミールが使用されているのですが、ネットの情報通り本当に『ミール』が粗悪品なのかどうかを調べてみました。

『ミール』とは?

キャットフードの原材料ミールって何?
株式会社FYC(https://www.fycnet.co.jp/)より引用

『ミール』とは『挽く』という意味で、原材料の肉、内臓、骨を調理加工し、水分を抜いて粉末状にしたものを指します。粉末状にすることで水分が抜け傷みにくくなり、たんぱく質、カルシウム、グルコサミン等、栄養価も高くなります。

また、日本でペットフードの栄養基準としているAAFCOのミールについてのガイドラインでは、「頭部、足、内臓、羽毛、毛やヒヅメ、角、内臓の内容物(糞便など)を含まない」とされています。

『ミール』=『悪』になったのは何故なのか?

キャットフードを調べいると「ミールは病気などで死んだ動物を使っている」「人間が食べないような捨てる部分も入っている」……というような情報を必ず目にすると思います。何故、そのような偏った悪い情報ばかりが広まってしまったのでしょうか。

偏った情報が広がった背景にはアフィリエイトの報酬目的による影響が大きいのではないかと思っています。

一部の海外輸入されたプレミアムフードには高額なアフィリエイト報酬が設定されています。広告費が含まれて高額になたったフードを売るために、飼い主達には国内で流通している安価なフードを選ばせないようにする必要がありました。

その結果、「ミールを使っているキャットフードは悪いモノである」という煽り文句が定着し、「ミールは悪いモノである」という認識だけが広まってしまったのではないかと推測します。

『ピュリナワン』のミールは良いミール?

ピュリナワンのミールは本当に悪いモノなのか
『ピュリナワン』の『ミール』については公式サイトのQ & Aで直ぐに見つけることが出来ました。

それによると、『ピュリナが使用するミールは、肉、内臓、骨(有効なカルシウム源として)を使用し、フードとして適さないヒヅメ、角、血液、毛などは使用しておりません。人間向けの食肉加工工程由来の原料のみをミールとして使用しております』とのことです。

『ピュリナワン』も一部のランキングサイトでは「ミールが入ってるからダメ」と評価を受けたりしています。

しかし、金銭目的のため高価なフードの方を売ることを目的としたサイトに記載してある情報より、企業責任を負っている大手企業ネスレの公式情報の方が正しいと、私は判断しました。

穀物はカサマシのために入れてるの?

ピュリナワンに穀物が入っている理由
最近、グレインフリーのペットフードが流行っていますが、実際に「穀物は猫にとって害なのか」も調べてみました。

結果的には穀物(米、小麦、トウモロコシ)アレルギーの猫には効果があるけど、それ以外の健康な子には関係ない、ということでした。

ペットフードの穀物は加熱されているため消化がしにくいということもないそうです。限られた原材料で作らなければならず、商品価格が高くなるというデメリットがあります。

グレインフリーについては、別記事の『キャットフードはグレインフリーであるべきなの?』でまとめてあります。興味のある方は是非!

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『ピュリナワン』に穀物が入っている理由

ピュリナワンに穀物が入っている理由
ネスレ社に伺ってみたところ、『ピュリナワン』に穀物を入れている理由を教えてくれました。

穀物が入っている理由としては、ファイトケミカル(抗酸化作用)など、穀物でしか得られない効果を得るためだそうです。

また、食物繊維は消化が遅く、腸内環境を整える働きもあります。ダイエットの効果がある種類などでは、満腹感がありながら低カロリーを実現するために穀物が必要です。

ドライフード特有の理由としては、食物繊維や炭水化物を入れないとフードを熱加工する際に膨らみが出ないという理由もあるそうです。

カサマシのためなど、悪意的な理由で穀物を入れている訳ではないとのことです。

穀物であるトウモロコシは食物繊維、ミネラル、ビタミン類、メチオニン(アミノ酸の一種で尿のphを調整)が含まれています。米は消化吸収率が高く、ほんのり甘さもあることからフードの嗜好性を上げます。

実際に『ピュリナワン』を猫に与えてみた

ピュリナワンを猫に食べさせてみた結果
今回は『ピュリナワン』シリーズの中から『避妊・去勢した猫の体重ケア』のターキー味を食べさせてみました。

我が家で過去に食べさせた『ピュリナワンシリーズ』では『1歳までの仔猫用』『グレインフリー チキン味』があります。

同じフードを与え続けるかどうかは、飼い主の考え方や価値観によりけり、だそうです。同じフードだけだと、もし食べなくなった時や療養食への切り替えが必要になったときに困るので、色々な味に慣れさせておくことも良いそうです。

ピュリナワンを猫に食べさせてみた結果
カリカリを入れてるボトルを見せると直ぐに集まってきたテトとピノ。

ピュリナワンを猫に食べさせてみた結果
手のひらに盛っても直ぐに食べ尽くされる程の食いつきっぷり。思わず爪が出ちゃうテト。

ピュリナワンを猫に食べさせてみた結果
「最後までペロペロするにゃ!」

ピュリナワンを猫に食べさせてみた結果
「思わず尻尾がピンってしちゃうにゃ!」

ピュリナワンを猫に食べさせてみた結果
手のひらがヨダレでべちょべちょになるくらい、夢中で食べました!