お引越しも無事に終わり、ノルの糖尿病治療を開始してから3回目、2週間ぶりの通院の日がやってきました。
糖尿病の猫の治療は、インスリン投与と食事療法が中心となります。今日はノルの治療方法を詳しく紹介します。
この記事は「虐待されていた猫がやってきた話9」の続きです。
今日はテトと一緒に通院です
お引越ししてからは、スリムケージの1番下においてある猫ベッドがお気に入りの場所になったノル。いつもお腹を向けて寝ています。
今日はテトと一緒に通院の日です!
保護されてから何度も病院に来ているノルは慣れた様子。
テトは1年に1度の定期健診。怖いのかしょんぼりしてる。
2週間ぶりの診察結果は?
体重は4.4kgになりました。糖尿病は細胞が栄養を吸収できないのでたくさん食べても毎日、減ったり増えたりです。
あちこち診察してもらって……
採血をします。
結果は、フルクトサミン数値が382でした。2週間前の検査では428だったので46下がったことになります。
治療は順調!このまま300以下になってくれるといいのですが……。
猫の糖尿病、毎日の治療方法
継続的なケアが必要なことから、やっかいな病気とされている猫の糖尿病。我が家ではどんな治療をしているのかを紹介します。
こちらは血糖値を測るためのセットです。測定器と測定機に付ける血を摂るためのチップ(使い捨て)、血を出すための針です。
測定した血糖値が大きく表示されます。記録も残るので便利です。
採血は食事前に行います。アルコールを含ませたコットンで耳の縁を拭いたら、検査針でちょんっと小さな穴を開けます。
血管を絞るように、穴に向かって押して血の玉を作ります。耳の毛を剃っておくと玉が作りやすくなります。
測定器に取り付けたチップの先端を触れさせ、血をほんの少しだけ採取します。上手く血が取れれば「ピー」と鳴って血糖値が表示されます。
血糖値が200を超えるようならば食事中にインスリンを投与します。
ちなみに、この耳からの採血ですが、ノルはかなり大人しいので、針を刺されても嫌がらずにじっとしています。
試しにテトで採血をしてみたところ、すごく暴れて2人がかりじゃないと無理でした。普通の猫にはハードルが高いかもしれない…。
ノルは『プロジンク』というインスリンを使っています。
フタのゴム部分に注射器を刺して、病院で指定された量のインスリンを、空気が入らないように採取します。
インスリンの準備ができたら、ご飯を用意します!
食べるのは糖尿病用の医療食です(ノルの所属する保護猫ボランティア団体へ、市民の方からの支援品です)
ご飯を食べている間に、用意しておいたインスリンを投与します。皮下であれば首の後ろでもお尻でも、場所はどこでも良いそうです。
血糖値測定からインスリン投与までを、1日2回、食事のタイミングに合わせて行います。
病院から帰ってきてもお気に入りの場所でゴロゴロしてるノル。
治療開始から約1ヵ月間、血糖値を測りながらインスリンの量やご飯の量を調整してきましたが…なんとこの度、血糖値が安定しているということで、毎日の血糖値測定が卒業となりました!
血糖値測定をしなくていいのは、飼い主的にもかなり楽になります!耳もカサブタだらけにならなくて済むしね!
引き続き、寛解を目標に頑張ります!
この記事の続きは「虐待されていた猫がやってきた話11」へ。
支援物資と寄付のお願い
ノルのご飯や消耗品、医療費についてご支援を大大大募集中です。
なんでも今年はコロナの影響もあり、ボランティア団体さんの財政状況もなかなかに厳しいらしく……。我が家からもノルに関する生肉代やほとんどの消耗品代などを負担しています。
よかったらノルのために力を貸していただけるとありがたいです!
ご支援について、詳しくは「西東京市 地域猫の会さんのHP」をご確認くださいませ。振り込み、郵送、譲渡会へ持参するなど、いくつか方法があるみたいです。
よろしくお願いします!