この度、我が家は少し広い新居へと引っ越すこととなりました。猫と一緒にお引越しするのは初めてです。
猫は環境の変化によるストレスに弱い生き物です。特に住処が変わってしまうと、個体によっては強いストレスを受けてしまいます。
お引越しをするにあたって、ブリーダーさんから猫とのお引越しの注意点を教えてもらい、保護猫ボランティアの方からも脱走対策を万全にするようにとアドバイスをもらいました!
我が家で実践した対策や注意点、反省点、お引越しの時の猫達の様子などをまとめて紹介します!
脱走防止を徹底する!
猫との引越しで1番に気をつけるのは脱走です。環境の変化や人や荷物の出入りが頻繁に行われる状況では、猫も警戒して思いもよらぬ行動を起こす危険があります。
キャリーを活用しよう!
荷物の搬出中は猫をキャリーに入れて、できるだけ静かな部屋に置いておきます。新居についてからも人の出入りが終わるまでは、同じようにキャリーの中に入れておきましょう。
引っ越し業者という他人が出入りします。別室で隔離するとしても、間違ってドアを開けられてしまう可能性があります。猫は必ずキャリーに入れるようにしてください。
我が家で愛用しているおすすめのキャリーについては↓
長距離移動ならハーネスを!
引っ越し先の距離が遠くなり、途中で休憩が必要な場合などはキャリーに加えてハーネスを付けると安心です。
お水やご飯、トイレシートの交換などでキャリーのドアを開ける機会に役立ちます。
引っ越し中に猫が行方不明になった話
実際に引っ越し中に行方不明になってしまった猫ちゃんの話があります。私の身近で実際に起こった出来事です。
引っ越し作業中に猫を浴室に入れておいたところ、気付くと姿が見えなくなってしまいました。家の中からっ越しトラックの中まで探しても見つかりません。
幸い新居と旧家は車で移動できる距離だったので、新居に移動してからも探しに来ることができました。荷解きそっちのけで夜遅くまで探し回り、猫探偵にも依頼しました。
結果的には猫ちゃんは洗濯機の梱包に挟まれているのを新居で発見されました。怖くて怖くて夜まで鳴くことすらできなかったようです。
誰が浴室を開けたのかは謎ですが…「個室に入れておけば大丈夫」と安心せずに、キャリーに入れるのを徹底しましょう!
猫のストレスを最小限に!
脱走防止対策の次に気をつけるのは「猫にストレスをできるだけかけないようにする」ことです。
人や荷物が出入りしている間は、キャリーに入れてできるだけ静かな場所でそっとしておきます。
猫の移動はできる限り手早く行ってください。可能であれば車など、他人の気配をできるだけ感じない移動手段が良いです。寄り道はせずに最速で新居に移動しましょう。
電車や新幹線での移動
引っ越し先が遠方の場合は、使用する移動手段によって対応が変わります。
電車や新幹線を利用する場合は、猫ちゃんのストレスに加えて周りの人への配慮も必要です。
キャリーにカバーを付ける、指定席を買う、人通りの少ない窓際の席を取る…などなど。できる限り静かに過ごせる環境にしてあげましょう。
飛行機での移動
飛行機での移動の際には事前にかかりつけの獣医師に相談しておくと安心です。
飛行機へのペットの搭乗は、殆どが貨物室になります。貨物室は客室同様に気温や気圧などの空調調整がされています。
エンジン音や飛行機に乗るまでの時間など、飛行機は猫にとってはストレスが避けられない状況になります。最優先でケアをしてあげるよう心がけます。
飛行機でのペットの移動は、航空会社などによって規定が異なります。また、引っ越し先が海外の場合にもそれぞれルールーが変わってきます。事前にしっかりと調べておきましょう。
猫とお引越しをした記録
我が家でも猫達と一緒にお引っ越しをしました!その時の様子や具体的な対策、思わぬハプニングなど時系列で紹介します!
1、引越し2週間前
荷造りは2週間くらい前からコツコツと始めました。猫達は段ボールを組み立てる側から中に入って邪魔してみたり、積み上げた段ボールをキャットタワー代わりに遊んだりしていました。
猫のご飯、薬、トイレ、猫ベッドなどは最後に梱包し、最初に荷解きできるようにしておきます。
2、引っ越し当日
部屋が段ボールで混沌としていますが、猫達はそれぞれ好きなように過ごしていました。荷造り中は猫達がどの辺りにいるのかは、それとなく把握しながら作業します。
窓を開ける場合は網戸ロックを忘れずに!
荷造り中の荷物を調査するピノ。
飼い主の昼食を狙いに来たノル。
室内の散策を気のすむまでしたら、お昼寝するテト。
いつもと違う様子の室内でしたが、ひとしきり好奇心を発散した猫達はいつもと同じように過ごしていました。
3、引っ越し業者が来る前に…
引っ越し業者が来る前に、必ず猫達をキャリーに入れます。できれば静かな部屋に置いておきたいのですが、全室で人の出入りがあるので邪魔にならないところにいてもらいます。
4、荷物の搬出が完了!
荷物の搬出が終わりました。すっからかんになった部屋を探検中。
トイレは1個だけ置いておいて、猫達と一緒に車で運びます。
ノルもからっぽのお家を探索中。
5、移動中
今回は車での移動でした。キャリーに入れた猫達を車に乗せて速やかに出発です!猫達の様子は落ち着いていて、車が苦手なノルがにゃーにゃー鳴いているくらいでした。
6、新居についてから
新居についてからすぐの写真がありません。何故なら移動中にノルがお漏らしをして、それどころじゃなかったからです。
オシッコ臭い猫達をキャリーに入れたまま浴室へ。引っ越し業者がいるにも構わずに大急ぎでケージを組み立てました。
引っ越し業者が帰ってからトイレ、猫達の居場所を設置してテトとピノを部屋に開放します。お漏らしノルはケージへ……。
トイレは置いておいたのですが、荷物をどかすとウンチが……。慣れない環境もあってか、身を隠せる場所を選んだようです。
7、引っ越し後の猫達の様子
テトとピノはすぐに新居の探索を始めました。
慣れない移動と新しい環境に、テトもピノもピリピリしている様子です(ノルのお漏らしのせいかもしれない)
テトは引っ越が終わったその日の夜は、触ると怒って嫌がりました。しかし、寝る時になるととんでもなく甘えん坊に。翌日からはいつも通りになっていました。
ピノはいつも通りに見えましたが、ノルへの威嚇がぶり返していました。せっかく慣れてきていたのに……と心配しましたが、数日で元に戻りました。
ノルはお漏らしの関係で翌日のお風呂までケージで過ごしてもらいました。お風呂が終わってケージから出すとすっかりいつも通りでした。
「猫は家につく」と言われており、住まいが変わるとストレスで体調を崩したり、問題行動を起こすなどを心配していました。
我が家の猫達も、引っ越しや新しい環境にストレスは感じていたようですが、数日もすればすっかり日常が戻ってきました。
猫との引越し・反省点とまとめ
猫達との初めてのお引越し。ハプニングはありましたが、大きな事故もなく無事に終了することができました!
猫とのお引越しをしてみて、やはり一番重要するべきは脱走防止対策とストレス軽減でした。
ストレスに関しては猫の性格によって様々です。我が家は3匹とも違う反応を見せていましたが、事前に猫達どうなるか予想するのは難しいです。テトが短時間とはいえあんなにピリピリするとは思いもよりませんでした。
普段から一緒に暮らしていて「大丈夫」と思っていても、環境の変化で猫は思いもよらぬ行動を起こします。
反省点
今回の一番の反省点はおもらし対策をしていなかったことです。トイレは用意していましたが、まさか短時間での車移動中にもらすとは…。短時間の移動でもキャリーの中にトイレシートを敷いておくのは必須です。
それから、新居ではトイレは落ち着ける場所に設置してあげること。荷物があったので仮置き場として適当なところに置いてあったのですが、やはり身を隠せる場所にトイレを置いてあげればよかったな…と思いました。