猫風邪療養中のミニラとチビラ。猫風邪の症状がほとんど改善しないので、なくなったお薬をもらうついでに病院に相談に行くことに……。
猫達の写真を見せたところ「失明の危険性もあるから、すぐに連れてきて!」と。大急ぎでボランティアの方にお願いして、その日の夕方に車を出してもらえることに。
この記事は「ミニラとチビラがやってきた3」の続きです。
猫風邪が改善しないので病院へ
酷い猫風邪で、くしゃみや鼻水、結膜炎に目やにのフルコンボな仔猫達。病院でもらったお薬を数日間投薬しましたが改善が見られず、再び病院へ行くことになりました。
結膜炎が特に酷いミニラ。内膜が表に出てくるくらい腫れてしまい、内膜同士がくっついてしまいます。濡れたコットンで目を開かせて投薬していますが、凄く痛そう……。
チビラは鼻水やくしゃみが酷いです。目やにもたくさんでるので顔回りがいつもガビガビです。
猫風邪は抵抗力の弱い仔猫には命を落とす危険もある病気です。猫風邪が原因で失明してしまうこともあります。猫風邪と聞くとあまり大したことないように感じますが、油断なりません。
猫風邪には細菌性とウィルス性がある
猫風邪には主に3つの原因があります。
- ヘルペス(ウィルス)
- カリシ(ウィルス)
- クラミジア(細菌)
ウィルスと細菌では性質が違うため、例えば「細菌には効果があるお薬でもウィルスには効かない…」ということになります。
猫風邪は原因となるウィルスや細菌が混合感染をしている場合が多いです。不潔な環境やお外にいた子は、様々な細菌やウィルスに接しているので、何が原因かを特定するのは困難です。
ミニラとチビラのお薬
今回、新たに処方されたお薬です。飲み薬×1、目の内膜の塗り薬×1、目薬×2の4種類です。
内膜に塗る眼軟膏「ビルレクス」です。これはヘルペスウィルスによる角膜炎に効果のあるお薬です。内膜同士がくっついてしまうのも予防できます。
上瞼の内側に入るように、指先につけた薬を塗りおき、目を軽くパチパチさせて馴染ませます。目に直接塗るので慣れるまでは少し怖いです。
1日に3~4回、投薬します。
非ステロイド性の抗炎症点眼薬「ジクロフェナクNa」です。炎症をしずめて腫れや赤味をおさえる効果があります。
この目薬は1日2回、点眼します。
2本目の点眼薬は「クロラムフェニコール」です。抗生物質なのでクラミジア(細菌)に効果があります。
この目薬は1日4~5回、点眼します。
飲み薬として新しく処方されたのは「ビブラマイシンシロップ」です。テトラサイクリン系の抗生物質で色々な細菌に効果があります。
飲み薬はシリンジで直接口の中に投与して飲ませます。食後に1日2回です。
病院から帰ってきたミニラ。ケージの2段目によじ登れるようになっていました。
病院であれこれしてもらったお陰で目は開くようになったけど、痛々しいです……。
食事前に目薬を2種(違う目薬を連続投与する場合は5分開ける)、食後に飲み薬と塗り薬(目薬で薬が流れないように塗り薬は最後)、それと1日4~5回投与が必要な目薬を寝る前や起きたとき、お昼などに点眼していくことになりました。
更に目やになどで内膜がくっついたり、鼻水などで汚れも付くので、朝と昼と夜にはぬるま湯で濡らしたコットンで顔回りを拭いてあげます。
定期的に顔をキレイにしてあげることで、鼻詰まりや内膜の癒着を防ぎ、顔回りの細菌やウィルスも取り除きます。
先住猫とは猫風邪が弱まるまで隔離
お薬が4種類とこまめな投薬、コットンでのケアとなかなか大変になってきました。
更に大切なのが清潔さを保つことです。1日4~5回、こまめに換気をすることで部屋の中に細菌やウィルスを溜まらないようにします。
仔猫達が使っているブランケットも不潔にならないように定期的に洗濯します。
病院から帰ってきた仔猫の様子を見に来たテト。ソーシャルディスタンスしてる。
もう威嚇しない。
温かい日なら窓を開けっぱなしでずっと換気ができるのですが、この頃は11月終わりなのでそんな日は少ないです。
暖房と加湿器と空気清浄機をフル稼働させたお部屋で、ゆっくり療養してもらいます。シャープ製品ばっかりでプラズマクラスターが3つも稼働する部屋になっていました。
病院が付かれたのか、ぐっすり眠るチビラ。
ケージの2段目が気に入ったミニラ。ベッドよりブランケットの上がいいみたいです。
そんなわけで、仔猫達の療養生活は続きます。
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