同じ空間で同居生活を始めたサビ猫とテトとピノ。
テトはすんなりとサビ猫を受け入れてくれたのですが、ピノはずっと警戒しっぱなしでなかなか心を開く様子がありません。一晩中「う~~~」と唸り続けたり、不意にお互いの距離が近づくと猫パンチしたり。
そこでテトとピノのブリーダーさんに相談してみることにしました。教わった方法を早速実践してみると、その効果は1日で現れました。
この記事は「見知らぬ猫がやってきた話9」の続きです。
新入り猫と先住猫を仲良くする方法
3週間近く、隔離しつつも同じ家の中で暮らしてきた猫達。オス猫であるテトは比較的おおらかで、3週間の間に新入り猫を受け入れることができました。しかし縄張り意識が高く、自分のテリトリーに敏感になりやすい女の子であるピノは警戒を解く様子がありません。
そこでブリーダーさんに教わった、先住猫が新入り猫をスムーズに受け入れやすくなる方法を試してみることにしました。
猫は視覚より嗅覚で判断する
猫は目で見ることよりも、ニオイを嗅いで判断する動物です。そのため、新しくやってきた知らない猫のこともニオイで判断します。新入り猫と先住猫がお互いを受け入れるのには「お互いのニオイ」がポイントになります。
ここでブリーダーさんに教わったのが、先住猫と新入り猫のニオイを混ぜてしまう方法です。
具体的には、いつもサビ猫が過ごしていたケージの中でピノを過ごさせ、サビ猫を部屋の中で過ごさせます。トイレやブランケット、爪とぎなどもそのまま交換します。
ピノは夕ご飯を食べるとき~朝ごはんを食べるときまでケージで一晩過ごします。サビ猫は反対の時間をケージで過ごします。こうすることで、お互いを判断していたニオイを混ぜ合わせ、警戒をなくしていくことができるそうです。
サビ猫とピノの交換生活スタート!
まずはサビ猫とピノの様子を見てみましょう。
ケージ越しにピノを抱っこしてサビ猫に近づけるとこんな感じ。ピノも同じような反応をしています。
早速、ケージの中にピノを入れて、サビ猫を部屋に放ちたいと思います!
ケージを開けたままベッドの下に逃走したピノを捕獲しているうちに、テトがケージに入り込んでハンモックでくつろいでしまった……。君じゃないんだって……。
空気の読めないテトはそのままにして、ピノを捕まえてケージに入れました。
部屋に放たれたサビ猫は吊るしオモチャで夢中で遊んでいます。
ピノ「……解せぬ」
テト「ZZZZZ……」
そのうち、遊び疲れたサビ猫はリラックスしはじめます。人が大好きな子だったので、自分を警戒してくる猫がいないとすぐに打ち解けられるようです。
仲良し大作戦の効果は?
サビ猫のニオイがついたハンモックで(仕方なさそうに)1晩過ごしたピノ。ブリーダーさんに教わったニオイを混じらせる仲良し大作戦ですが、効果は1日も立たずに現れました。
翌日、ピノの「う~~…」という威嚇が半分くらいに減りました。サビ猫が近づいたりピノのことを認識していると威嚇する感じです。
その後は、たまにケージに入れるのを忘れることもありながらトータルで2、3セットくらいケージの交換生活をしました。結果的に、ピノの「う~~」という威嚇行為は完全になくなりました。
まだまだ距離はありますが、サビ猫が同じ家の中にいることは受け入れてくれたようです。これからはケージを解放して自由に過ごさせて、自然と距離が近づくのを待とうと思います。
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