「システムトイレは便利だけど公式の猫砂が高い…!」
「種類が多過ぎてどの猫砂を選べばいいか分からない!」
「商品によって内容量が違って1ヵ月のコスパが分かりにくい!」
「固まらないタイプの猫砂だけを探しにくい!」
今回はそんな飼い主さんに向けて、我が家で今まで使ってきた「システムトイレで使える猫砂」を、使用感と1ヵ月のコスパを併せてまとめて紹介します。
猫砂選びの参考にしてみてください!
ちなみに、今まで使ったトイレシートのレビューは『トイレシートのコスパや使用感を比較しました!』でまとめてあります!
猫用システムトイレ砂の種類
猫のトイレ砂は素材によって大きく分けられます。システムトイレで使える固まらないタイプの猫砂で多いのは、以下の4種類です。
- 木材系
- シリカゲル系
- 鉱物系
- 紙系
今回はこの4種類の猫砂から実際に我が家で使ってみた商品を、使用感やコスパと併せて紹介していきます。
猫砂の選び方
猫砂を選ぶ上で一番大切なことは「猫が気に入って使ってくれるかどうか」です。
飼い主にとってどんなに使い勝手が良くても、猫自身が気に入ってくれなければ意味がありません。気に入らない猫砂を無理に使い続けると、トイレが気にらずに粗相の原因にもなってしまいます。
猫は重くて細かい砂が好みだと言われていますが、やはり個体差はあります。仔猫の頃に使っていた猫砂を好む子もいますし、木製が好きな子など本当に様々です。
猫の好みが分からないうちは一通り試してみて、お気に入りの猫砂を探すところから始めると良いかと思います。
猫が好む素材を探す→脱臭力や扱いやすさなど飼い主側の都合を考慮した商品を探す…の順番で試していくのが個人的におすすめです!
レビューの見方
標準価格: 3~5店舗の平均価格
容量: 容量と使用回数
コスパ: 1ヵ月での費用
捨て方: 商品の記載通り
消臭力: 5段階で評価
扱いやすさ: 飛散、処分方法
製品の匂い: 無臭は★5
基本的にどの製品も1ヶ月交換せずに使用して検証しました。2頭飼育ですがそれぞれ別のトイレでオシッコをしています。
我が家では猫砂の飛び散りを少なくするために1度に使う猫砂の量は商品記載より少なめに使っています。猫砂は多い方が猫には好まれやすいので、お家の猫ちゃんに合わせて量を調整してください。レビューに記載してある量~2倍くらいで見てください。
体の大きさとトイレの種類があべこべなテトとピノ
木材系の猫砂
フィトンチッド(消臭成分)やヒノキを利用して消臭します。全ての素材の中で、脱臭力は中間~やや弱い傾向にあります。
天然素材で作られているので環境に優しいです。可燃ゴミで捨てることができます。
水分に触れると崩れるタイプの商品はオシッコがトイレから排せつされるので、脱臭力が高めになります。少量ならトイレにも流すこともできるので、ウンチの処理が楽になります。
扱いやすさ、エコ、ある程度の消臭力を求める飼い主さんにおすすめ!
ニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ
標準価格: 634円
容量: 2.5L(2回分くらい)
1ヶ月: 317円
捨て方: 燃えるゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
木製のチップの中では崩れるタイプと並んで断トツの消臭力でした。1ヶ月使い続けてもオシッコ臭は殆ど上がってこず、優しい木の香りが継続し続けました。
粒の大きさは、大きめ、小さめ、極小と3タイプあります。猫の好みに合わせて選べるのが嬉しいです。今回は小さめを使いましたが、飛び散りはやや多かったです。
崩れないタイプの木材系チップとしては脱臭力は高めですが、その分コスパもやや高めでした。
クリーンミュウ 国産天然ひのきのチップ
標準価格: 420円
容量: 3.5L(3回分くらい)
1ヶ月: 120円
捨て方: 燃えるゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
設置後、しばらくはオシッコの臭いは殆どありませんでした。20日程度するとヒノキの匂いにオシッコ臭がほんのり混じり始めます。交換直前になると、鼻を近づけるとオシッコ臭が分かる程度には臭ってきます。
粒が大きいので飛び散りにくく、扱いやすいです。ヒノキの香りが豊かなので、ヒノキの匂い自体をあまり好まない方や、匂いを気にする猫には向かない商品です。
同じシリーズで小粒タイプ(4L)もあります。
常陸化工 木の消臭ペレット(くずれるタイプ)
標準価格: 400円
容量: 3.5L(3回分くらい)
1ヶ月: 133円
捨て方: 燃えるゴミ(少量ならトイレ可)
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
木材屋さんで感じるような木の匂いがするチップは、小さめの粒ですが飛び散りは少なめでした。
欠けたチップがスノコの網目に挟まるのでトイレを洗う際には取り除く必要がありますが、水に濡れると崩れてくれるのでそこまで大変ではありません。
おがくず状になったチップは画像のようにシートの上に溜まります。飛散することなくシートの取替と一緒にスムーズに捨てられました。脱臭力も優秀で、ウンチに付いたチップがトイレに流せるのが扱いやすい部分です。
SNOWFLAKE パインウッド(くずれるタイプ)
標準価格: 764円
容量: 6L(4回分くらい)
1ヶ月: 191円
捨て方: 燃えるゴミ(少量ならトイレ可)
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
粒は短いものや長めの混合状態で、小さい粒のチップがやや飛び散りやすいと感じました。製品の匂いは他の木製チップと同じように木の匂いがします。
オシッコに触れて粉になったチップの様子です。粉になる量が多いように感じましたがその分、汚れたチップが排出できるとのだと思います。
シートは1~2日で替えるタイプのものでないと、トレイの中が粉でいっぱいになってしまいます。
シリカゲル系の猫砂
全ての素材の中でも脱臭力が高い傾向にあります。水分を吸収する力も強いので短時間でウンチが乾きます。
製造上の都合から粒の表面に粉が付着しています。商品によっては粉の量が多く猫の足に付くことがあるのですが、色の濃いトイレでは白い汚れが目立ちます。
基本的には不燃ゴミですが自治体によっては可燃でもOKです。
脱臭力を第一に求める飼い主さんにおすすめ!
デオトイレ 消臭サンド
標準価格: 1,069円
容量: 4L(3回分くらい)
1ヶ月: 356円
捨て方: 燃えないゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
デオトイレ専用砂の消臭サンドです。白くて真ん丸で清潔感のある見た目です。
1ヵ月使ってもオシッコ臭は気になりませんでした。チップの割れも少ないのでトイレ丸洗いの時に助かりました。
1度の使用で2~3粒くらいは飛び散ります。丸いのでトイレの外に飛び散ったチップが転がってしまうのがちょっと面倒です。しかし、我が家の猫達は丸いタイプがお気に入りのようです。
アイリスオーヤマ シリカゲルの猫砂
標準価格: 1197円
容量: 6L(4.5回分くらい)
1ヶ月: 266円
捨て方: 燃えないゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
黒い粒は活性炭配合の強力脱臭、青い粒は抗菌剤効果があります。シリカゲル素材の猫砂にも関わらず木製チップくらい軽いです。
脱臭力はシリカゲルとしてはほんの少しだけ弱めに感じましたが、気にならない程度ではありました。
割れるチップがやや多いので、トイレ丸洗いの時にスノコに挟まったチップのカケラを取り除く作業が必要です。
飛び散りは1度のトイレで2~3粒程度くらいです。丸いので部屋の中を転がってしまうのが難点です。
やや粉っぽさがあるので色の濃いトイレでは白い汚れが目立ってくることがあります。袋から出すときに粉が舞うので注意。
JOYPET シリカサンド(クラッシュタイプ)
標準価格: 695円
容量: 4.6L(3回分くらい)
1ヶ月: 231円
捨て方: 燃えないゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
脱臭力はそれなりに感じました。交換直前にはかなり近めで嗅ぐとほんの少しだけオシッコ臭を感じましたが、トイレ本体からの臭いなのか?と言う程度です。
粒自体はかなり飛び散りやすく、踏むと痛いのですが小さくて半透明のため見つけにくいです。
小さな粒はスノコの目を通ってシートまで落ちます。結構な量が落ちるので4.6ℓ入っていますがその分量を使えるわけではありませんでした。1回分を入れてスノコを退かすとシートの上には左の画像のようにかなりの量が落ちていました。
トイレを洗ったり砂を交換する時には、右画像のようにスノコの間に沢山挟まっている粒を取り除くのがかなり大変でした。
脱臭力は満足で、猫的にも本来の砂に近い形状なので好みやすいと思います。ただ、とにかく扱いにく過ぎるため二度と使いたくないです。
鉱物系の猫砂
全ての素材の中でも脱臭力が高い傾向にあります。
粘土や鉱物(ゼオライトやベンナイト)からできています。シリカゲルが含まれている商品が殆どです。猫が好みやすい素材です。
製造上の都合から粒の表面に粉が付着しています。商品によっては粉の量が多く猫の足に付くことがあるのですが、色の濃いトイレでは白い汚れが目立ちます。
重いので購入はネットがおすすめ。鉱物なので不燃ゴミになります。
脱臭力を第一に求める飼い主さんにおすすめ!
デオトイレ 消臭・抗菌サンド
標準価格: 1,027円
容量: 4L(3回分くらい)
1ヶ月: 343円
捨て方: 燃えないゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
デオトイレ専用砂で一番メジャーな抗菌・消臭サンドです。1ヶ月使ってもオシッコ臭は殆ど感じませんでした。
粒のサイズもちょうどよく、飛び散りにくいです。粉っぽさはまったく無いわけではありませんが、他の商品に比べると明らかに少ないです。
他の鉱物系のチップと比べると値段が高めです。脱臭力がある鉱物系で、白い粉が少ない猫砂を求める飼い主さんに向いています。
アイリスオーヤマ におわない消臭サンド
標準価格: 1,047円
容量: 6L(4回分くらい)
1ヶ月: 262円
捨て方: 燃えないゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
消臭効果はそれなりに感じました。チップが重く、大きめなので飛び散りもそんなに多くないです。ただ素材の特質上、どうしても粉っぽい感じがします。黒系のトイレとは相性が悪いです。
ForCat ラクラクサンド
標準価格: 620円
容量: 4L(3.5回分くらい)
1ヶ月: 177円
捨て方: 燃えないゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
しっかりとした脱臭力で1ヶ月使用してもオシッコ臭を殆ど感じませんでした。
ちょうど良い粒の大きさで、飛び散りにくくとても扱いやすいです。ベンガル猫のブリーダーさんではこの商品をおススメしている方もいるようです。
唯一のデメリットは粉っぽさが目立つところです。白いトイレでは気になりませんでしたが、色の濃いトイレで使うと画像のように白い汚れが目立ちます。
気になる方はトイレ前にマットなどを置いてあげると良いです。白い粉の部分を除けば、脱臭力・扱いやすさ・コスパと併せて見ると非常に優秀です。
紙系の猫砂
全ての素材の中で脱臭力が一番弱い傾向にあります。固まるタイプがほとんどで、システムトイレ用の商品はかなり少なめでした。
水分に触れると崩れるタイプの商品もあります。システムトイレ用は粒の大きさが大きいので好まない猫も多いです。
軽くて持ち運びが楽なのと、少量ならトイレに流せる商品も多いのででウンチの処理が楽です。可燃ゴミで捨てられます。
軽さ、処分のしやすさを重視している飼い主さんにおすすめ!
デオトイレ 緑茶成分入り消臭サンド
標準価格: 950円
容量: 4L(2回分くらい)
1ヶ月: 475円
捨て方: 燃えるゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
緑茶成分入りなので緑色をした、やや大粒のチップです。紙素材というのもあって1ヶ月使用すると明らかなオシッコ臭を感じました。臭いが気になる方は半月ペースの交換が良さそうです。
軽いですが粒が大きめのため飛び散りにくく、飛び散っても片付けが楽チンです。
丸みを帯びてスベスベしています。猫によっては嫌いな子もいそうな形状です(テトはあんまり好きじゃなさそうでした)
扱いやすいですが、脱臭力とコスパが弱点です。
PETLINE お花畑ペーパーサンド
標準価格: 970円
容量: 7L(3回分くらい)
1ヶ月: 323円
捨て方: 燃えるゴミ
消臭力:
扱いやすさ:
製品の匂い:
1ヶ月使ってみた感想
色々な大きさの粒が混ざっている、紙の質感を感じられるチップです。紙素材というのもあって脱臭力はやや弱め。月1だと臭いが気になってくるので、できれば半月ペースでの交換が良さそうです。
軽いですが粒が大きめのため、指の間にはさまりにくく飛び散りは少ないです。少量づつならトイレにも流せます。
オシッコを吸った粒のカケラが崩れて、たまにトイレの側面などに引っ付いていることがありました。
システムトイレで使える紙系のチップとしては性能・コスパからみて良い方だと感じました。
色々な猫砂を試してみて
色々な種類の猫砂を試してみましたが、どの商品もそれぞれの良し悪しがありました。
猫砂選びは、猫の好みを外してしまうと猫が粗相をする原因にもなるので、「猫の好み>飼い主さんの管理のしやすさ」で選ぶのが安心です。
システムトイレで使える固まらないタイプの猫砂と、従来のトイレで使う固まるタイプの猫砂が一緒になって売られているので、固まらないタイプだけを探すのが思ってたよりも大変でした…。
今後も実際に使ってみた猫砂を順次追加していこうと思います。
今まで使ったトイレシートのレビューは『トイレシートのコスパや使用感を比較しました!』でまとめてあります!