予防接種など病院に連れて行くときには、必ず必要になるペット用のキャリーケース。最近ではオシャレなデザインの商品も多くて、リュックや布製、折り畳み式など……一体どれを選べばいいか悩みます。
我が家もあまりの種類の多さにどのキャリーにするか悩みました。猫用のキャリーを一通り見て回ったり、愛猫家の先輩にアドバイスをもらったりして、ようやく猫にとって安全で扱いやすいキャリーケースを購入することが出来ました。
今回は選びに選び抜いたリッチェル社の『キャンピングキャリー ダブルドア』を紹介します!何故、通院に最適だったのか、その安全性と使いやすさについて解説します。
リッチェルのキャンピングキャリー(ダブルドア)について
Sサイズ:6,380円
Mサイズ:9,240円
我が家では結果的に従来からあるプラスチック製の『キャンピングキャリー ダブルドア』を選びました。カラーはブラウン、ホワイト、ピンクの3種類です。
プラスチック製にした理由は、強度があり『猫を守れる力が高い』という一点に尽きます。不慮の事故もそうですが、最近は故意に猫を傷付ける人も居るため安全性を重視しました。また、愛猫家の先輩から「布製は猫が破いたりしてしまうので、危ないし長く使えないよ」という助言を貰ったことも大きいです。
キャンピングキャリー(ダブルドア)は超小型犬、小型犬、猫用のキャリーです。サイズはSとMの2種類です。サイズは~5kg、Mサイズは~8kgの体重目安となっていますが、6kgのテトでもSサイズで問題なく使えています。
サイズ感は店頭でも実物を見て検討したのですが、Mだとやはり大きく感じました。収納場所、持ち運びやすさ辺りを考えると、できればSサイズを選びたいところです。キャンピングキャリーはペットショップやホームセンターなどで実物を見られるようにしているところが多いので、サイズで悩む方は見ておいた方がいいと思います!
キャンピングキャリー(ダブルドア)を選んだ理由
ドアが正面と上部の2カ所にある
出入口用のドアが正面と上部の2カ所についています。猫が自分から出入りしてくれるときは正面のドアを。怯えたり、嫌がったりしてキャリーに入りたがらないときは、抱っこして上から入れることができます。
分解すれば収納や病院での診察にも便利
キャンピングキャリーは上下に分解することができます。収納する際にコンパクトになり便利なのもあるのですが、実は病院での診察でも大活躍してくれます。なかなかキャリーから出て来てくれないときに無理に引きずり出さず、上を外すことでそのまま診察や治療が可能です。
正面のドアは両開きで外すことも可能
普段からキャリーを収納せずに猫の居場所として使う場合は、ドアを外しておくことができます。(我が家は冷蔵庫の上に置いてありますが、ひっそりとくつろいでいる姿も……)
普段からキャリーの中を居場所のひとつとして過ごすことで、お出かけの時にキャリーを降ろすと自分から入ってこようとします。ドアは外せるだけでなく、左右どちらからでも開けるようにすることもできます。
便利な付属品や交換パーツが充実している
手肩掛けができるショルダーベルト
持ち手をそのまま持って運ぶこともできますが、専用のショルダースベルトを付けると肩掛けでの持ち運びも可能です。力のない女性でも肩掛けをしながら手持ち部分も持つことで、揺れを抑えながら楽に使うことができます。(我が家では公式品ではなくバッグのストラップを使っています)
目隠しができる専用カバーがある
猫は臆病で環境の変化がとても苦手です。移動中に外の状況が見えてしまうことがストレスになってしまう子もいるので、専用カバーで目隠しをできるのがポイントでした。目隠し以外にも風避け、防寒などにも役立ちます。
全体をすっぽり覆って完全に見えなくすることもできますし、側面の除き窓の部分はカバーをめくって固定しておくこともできます。中の様子が気になる時はさっとめくって確認することも可能!
交換用パーツが充実しているので破損しても安心
正面のドアと、上下のカゴを固定する4つの留め具は交換用パーツとして別途購入することが可能です。万が一、破損したり失くしてしまっても、本体を買い替えることなく対処できます。
リッチェルのキャンピングキャリーを使ってみた感想
1年ほど、リッチェルの『キャンピングキャリー ダブルドア』を使い続けましたが、やはりこのキャリーを選んで正解でした。確かにプラスチック製で硬いので、持ち運ぶ飼い主が快適とは言い切れません。ただ、猫にとっての安全性や利便性を考えると、『キャンピングキャリー ダブルドア』は最も優秀と思えるキャリーでした。
硬くて衝撃にも耐えてくれて、雨に濡れても問題のないプラスチック製なので、拭き掃除や丸洗いもできて清潔に保つことができます。
ドアが2つ付いていたり、上下に分解することで、病院の診察や治療では猫に嫌な思いをさせることを少しでも減らせたのは本当に良かったと思っています(無理やりキャリーから引きずり出さなくて済むのは大きいです)
丈夫であらゆる場面での使用が想定されており、震災への備えとしてもおすすめです。付属品や交換パーツも充実していて、長くずっと使えるキャリーだと感じました。
布製・鞄・リュックタイプのキャリーを選ばなかった理由
可愛くておしゃれなデザインや、折りたたみ式で便利なキャリーも数多くあって心惹かれたのですが、これらを選ばなかった理由は『強度』です。
実際にペットショップなどで商品を手に取ったりしたのですが、プラスチック製と比べて圧倒的に安全性が劣ってしまうのが分かりました。特に横からの衝撃に弱いため何かあった時に猫を守りきれません。収納場所を取らない、デザインが可愛い…などという飼い主側の都合は、猫の安全に比べたら大したことない問題でした。
窓が付いていたりして背負うと可愛いデザインが人気のリュックタイプにも惹かれたのですが、選ばなかった理由としては、歩く時の振動がダイレクトに伝わりやすいからです。また、外出時の移動中に背中という死角に猫を置くことに不安を感じました。
外で使うものなので、やはり安全性と強度は何よりも優先するべきだと考えています。
猫用キャリーについてまとめ
我が家では外出時に徒歩と電車が多いので、とにかく強度を優先したキャリーを選びました。その次に、病院での診察や治療のときに猫に余計な負担をかけなくて済むような配慮がされている部分を見て、リッチェル社の『キャンピングキャリー ダブルドア』に辿り着きました。
車や自転車移動が多かったり、家から近い場所にしか出かけない場合などは、布製、鞄タイプ、リュックタイプなどのキャリーでも問題なく使えると思います。ただ、日本は震災が多い国なので、もしもの時のためにも丈夫なキャリーを1つ準備してあるととても安心です。
是非、飼い主側の事情ではなく猫の安全と安心を優先して選んであげて下さい。