ブログを始めた頃は10年以上前の一眼レフカメラを使ってテトとピノの撮影をしていました。しかし、光が足りなくて室内だと暗い、ブレる、画質が荒れる……と、散々でした。
せっかく可愛い写真が撮れてもブレてしまったときの悲しさ言ったら…。同じ写真は2度と撮れないからこそ、悔しい思いを何度もしました。
「テトとピノの姿をこれ以上撮り逃したくない!」という一心で、思い切って新しいカメラに買い換えることにしました!今回は、猫を撮影する前提で選びに選んだ我が家の猫様専用カメラを紹介します!
本格的なカメラと聞くと難しそうなのですが、カメラ初心者でも簡単に扱えて、撮影があんまり上手くなくてもそれなりの写真をしっかりと仕上げてくれる…そんなカメラの紹介です。
動き回る猫を撮るのは大変
2008年発売のカメラなので色味も悪く、ブレがかなり激しいです。ちなみに黒猫は他の色の猫に比べて、ピントが合いづらく、被写体も暗いので撮影がかなり難しいです(Canon EOSkissX2・室内照明・F5.0・1/30秒・ISO1600)
猫を撮影する時に1番大変なのが「素早さに付いて行けない」というところです。シャッタースピードやピント調整が遅いと、写真がブレてしまって残念な思いをすることに。
そこで、「室内で動き回る猫にも追い付けるスペック」を重視してカメラを選ぶことにしました。
おすすめのカメラは『SONYのα6300』
猫を撮影するために選んだカメラは『SONYのα6300』でした。
SONY α3600(レンズキット)
発売価格:130,000円
購入価格:65,000円
サイズ:12×7×6cm
重さ:約528g(標準レンズ含む)
コンパクトサイズで女性でも片手で撮影できる小ささと軽さです。
最新型より1つ古い機種を選んだのは、「値段が半額くらいまで安くなるから」というのもありますが、『α6300』自体の評判が良いのもあったからです。
私自身はカメラに関してはほぼ素人レベルなので、元カメラマン経験のある飼い主2号に選んでもらいました。正直、このスペックのカメラが7万円以内で買えるのは凄いらしいです。(お財布に余裕のある方はα6400もおすすめです)
レンズセットについて
初めての飼い主さんは本体と標準レンズ(パワーズーム)のセット購入がオススメです。SONYのカメラにも色々なレンズがあるのですが、最初はセットでついてくるレンズがあれば充分です。
『SONYのα6300』はカメラ初心者でも簡単!
毛づくろいしている舌のザリザリまでブレることなくしっかり撮れています。ブログ用に少し軽くしてるので若干荒れますが、オリジナルデータではかなり細部まで映っています。(α6300/自然光+室内照明/F3.5/ISO4000)
今まではずっとCanonのカメラを使っていたのでSONYのカメラに触るのは初めてでした。最初はボタンや機能が多いし、用語も分からず戸惑いますが、説明書を見れば大丈夫です!
「何をしたいか」「どう撮りたいか」から操作方法を探せるようになっているので、自分の使いたい範囲から覚えていくことができます。
猫を撮るのに適している6つの性能を紹介
猫を撮るために選んだSONYのα6300について、具体的にその性能を紹介します。
コンパクトなので片手で使える
片手でおもちゃを操りながらベストショットを狙える!(α6300・室内照明+自然光・F4.5・1/30秒・ISO1250)
α6300は軽くてコンパクトなので、女性の小さな手でも片手で撮影することができます。突然のシャッターチャンスにさっと取り出せて、動き回る猫を追いかけるのにとても扱いやすく便利です。
また、猫を撮影するときにはカメラ目線をもらうために玩具を使って注意をひいたりします。片手で玩具を見せながら撮影できるのもポイントが高いです。
室内撮影に強い
寝室の白熱電球(100W/電球色)のみにも関わらず、撮影の難しい黒猫がキレイに撮れました!(α6300・室内白熱電球・F3.5・1/40秒・ISO6400)
室内で動き回る猫を撮影するためには、明るさが重要です。カメラの前提として、光をたくさん取り込める程、動いているものの撮影に強くなります。室内では明るさに限界があるため、カメラ側の性能がとても重要になってきます。
光をたくさん取り込むためには、カメラのシャッタースピードを速くして、レンズの開き具合(F値)を大きくする必要があります。ただし、シャッタースピードとレンズの開き具合は撮影環境や被写体により限界があります。
そこで重要になってくるのが、レンズから取り込んだ光を増幅させる力(ISO/イソ)です。SONYのα6300はISO感度が25600まであります。
このISO感度が高いほど「暗い場所に強い」ということになるのですが、私が使っていたCanonのカメラは10年前のものですがISOは1600です。1600がどの程度かというと、昼間の電気を付けた室内で撮影しても、止まっている猫の写真がほぼブレるくらいです。
SONYのα6300はISOが25600もあるので、夜の電気を付けた室内でも問題なく撮影することができます!猫は室内飼育なので、室内で夜でも昼でも撮影できることはとても重要です。
動く猫をピントが自動で追いかける
テーブルの下の陰になっているところで試し撮りをしたら、光が少ないにも関わらず一瞬でピントがバシッと合いました(α6300・室内照明・F5.6・1/13秒・ISO6400)
SONYのα6300はオートフォーカス機能を装備しています。これは何かというと、動くものに対して自動でピント(標準)を合わせてくれる機能です。「α6300が猫の撮影に適している」のはこのオートフォーカス機能が優れているから、と言っても過言ではありません。
カメラは距離感を把握して、撮影したいものにピントを合わせて撮影します。ピントが合っていないとボケてしまいキレイな写真になりません。
動き回る猫に対して、その都度ピントを合わせているとシャッターチャンスをとり逃してしまいます。SONYのα6300の機能を使うと、0.5秒の速さで動くものを自動で追尾してくれるモードがあるので、高速で動く被写体も逃しません。
高速連写機能で決定的瞬間を逃さない
室内で照明なし+自然光のみの暗い環境でしたが、毛づくろいしている舌がブレることなく撮れています。撮影が難しい黒猫の鼻や口も潰れていません。(α6300・自然光のみ・F4.0・1/160秒・ISO5000)
オートフォーカス機能と合わせて強力なのが連写機能です。ピントを自動追尾しながら連続でシャッターを切り続けることで、決定的瞬間を逃さず撮影することができます。
最高で1秒に8枚の高速連写が可能なので、動き回る猫でもベストショットを撮影することができます。
我が家でも遊んでいるテトやピノを撮影するときはオートフォーカスと連写機能でガンガン撮りまくります。そうすると数百枚単位で写真が撮れるのですが、その中からベストショットを選んでいます。
モニターの角度が自由に変えられる
猫は低い位置にいることが多いので液晶モニターを確認しながら撮影すると、床に這いつくばったり、無理な姿勢になってしまいます。
ところがSONYのα6300は液晶モニターの角度を自由に変えられるので、低い位置にいる猫でもとても撮りやすいです!カメラを持った手だけを伸ばして液晶を傾ければ、普通では撮れないような思いがけない素敵な構図を見つけることもできます。
4k動画も撮れるスペック
SONYのα6300は4k動画を撮影することも可能です。「静止画だけでは残せない思い出を取っておきたい!」という気持ちにも応えてくれます。
カメラの性能差を比べてみました
ここまで、α6300で撮影した写真を交えてカメラについての解説をしてきました。ここで、2008年に発売されたカメラで撮影した写真を見てみましょう。今まで掲載した写真と同じ室内環境での撮影になります。
シャッタースピードが追い付かないとブレます。室内照明だけでは光の量が足りずに、シャッターが早く切れないため、動いている猫をキレイに撮影するのはほぼ不可能でした。
α6300でも素早い動きではブレが出ますが、ここまで原型を失うことはないです……。ちなみに室内照明は普通の白色のライトですが、色味調整の性能も悪くてこんな色になっていました。
太陽光レベルの光量さえあればキレイに撮れるカメラでしたが、今度はピントが猫の動きに追い付かずボケてしまいました。α6300だったら間違いなくキレイに撮れています。
仔猫の頃のピノです。室内照明の光だけでは足りずに、止まっている猫ですらブレてしまう……これは本当に悔しかった。
初心者でもできる簡単設定
本格的なカメラはできることが多いので、どうしても機能や設備が増えてしまいます。カメラ用語も合わさって、カメラ初心者には難しく感じてしまうと思います。
そこで、我が家で猫を撮影するときのα6300設定を紹介します。私もカメラについてはまだまだ初心者なのですが、そんな私でもそれなりの写真が撮れる設定です。
止まっている猫を撮影するとき
寝ていたり、くつろいでいたり、止まっている状態の猫を撮影するの方法を紹介します。
窓際の自然光のみで撮影。特にピントの設定はいじっていませんが、後ろもキレイにボケています。(α6300・自然光のみ・F4.0・1/60秒・ISO800)
とにかく一番カンタンなのが、AUTO(おまかせオート)での撮影です。カメラの上のダイヤルをAUTOに合わせて、シャッターを押すだけです。AUTOで慣れてきたらA(絞り優先)モードで背景をぼかして見ても楽しいです。
フォーカスは寝ていて動かないならAF-S(シングルAF)、起きていて多少動くならピントが自動で追いかけてくれるAF-C(コンティニュアスAF)がおすすめです。
動いている猫を撮影するとき
遊んでいるときなど、動きがあるときの猫を撮影する方法を紹介します。止まっている時より難しくなります。
動いているときは静止画に比べてブレ率は高いものの、遊んでいる最中の猫にここまでしっかりピントを合わせてくれる(α6300・室内照明・F3.5・1/60秒・ISO4000)
動いているものの撮影で一番カンタンなのがスポーツモードです。手順は2つだけ。まずは撮影モードをSCN(シーンセレクション)にします。
次にコントロールダイヤルを回すと、液晶画面にアイコンが表示されるので、人が走っているアイコン(スポーツ)にすれば設定完了です。
スポーツモードで「暗いかな?」と感じたときは、撮影モードをS(シャッタースピード優先)にして、撮影環境の明るさに合わせてシャッタスピードを調整する方法もあります。(ソニー公式ではペットの撮影ではSモードを紹介しています)
他の機能は慣れてきてからでOK
基本の操作になれてきたら「もっとこうしたい!」という希望が出てくる場合もあると思います。その頃にはカメラの使い方に慣れてきているので、説明書を見ながら新しい設定を試したりすることができるようになります。
最初から全ての機能を使いこなそうとはせずに、少しづつできることを増やしていけば大丈夫です!本来はかなりのスペックを秘めている高性能カメラなので、脱初心者後の「もっと撮影にこだわりたい!」という気持ちにも付いてきてくれます。
メモリーカードの選び方
メモリーカードはカメラに付いてこないので別で買う必要があります。しかし、これも種類が多いし、数字とアルファベットの組み合わせが商品のスペック表示になっているので、初心者には何をどう選べばいいのか分かりません。
メモリーカードの数字の意味
GB(ギガバイト)
保存しておける写真や動画の容量です。この数字が大きいほど、たくさん保存することができます。
MB/s(メガバイト/セカント)
撮影した写真や動画をメモリーカードに保存する速度です。この数字が高いほど、保存が早いので連写機能の撮影枚数が多くなります。数字が小さいと保存するのに時間がかかり、1度での連写枚数が減ります。
メモリーカードの種類
SONYのα6300に対応しているメモリーカードは9種類あります。メモリースティック、SDカード、microSDカード…など、ですが、動画撮影にこだわりがなければどれを選んでも問題ありません。
我が家で使っているのは『SanDiskのSDカード(Extreme) 90MB/sの32GB』です。選んだ理由は容量が32GBと写真撮影には充分であること。また、撮影した写真データをカードに読み込む速度は90MB/sの早いものを選び、連射枚数を増やせるようにしました。(今のところ90MB/sで不便を感じてはいませんが、150MB/sでも良かったかな~と感じています)
猫を撮るのにオススメなカメラまとめ
遊んでいる瞬間のふとした表情の変化も見逃さない。舌の速い動きもブレることなく捉えている(α6300・室内照明・F3.5・1/60秒・ISO2000)
SONYのα6300は猫を撮影するのに適した機能がいっぱい詰まったカメラです!初心者にも優しく、上級者にも応えてくれる優秀なカメラです。
高い機能を備えているカメラとはいえ、安くはないお値段でもあります。ただ、私が購入を決めた理由としては「猫の今の姿は今しか残せない!」「いつか買うなら早い方がいい!きっともっと早く買えばよかったと後悔する!」という気持ちが強かったからです。
実際にテトとピノの小さかった頃の写真は古いカメラのブレたり色合いが悪い写真や、スマホの写真しか残っておらず、今でも「子猫のうちから買っておけばよかった…」と、とても悔しいです。
お気に入りのぬいぐるみをゲシゲシしている瞬間(α6300・室内照明・F4.0・1/60秒・ISO1600)
少しでも「猫の写真をキレイに残したい」「いつか本格的な撮影をしたい」と思っている飼い主さんは、ぜひご検討ください。その時、その瞬間の猫との時間は二度と戻ってはこない貴重な時間です。