譲渡会に参加したトロ丸とサバ吉。
ありがたいことにトロ丸のトライアルが決まり、いよいよ出発の日を迎えました!
この記事は「捨てられた飼い猫達が幸せになるまで7」の続きです。
トライアル出発の日
お水の順番待ちをしているトロ丸(他にも水飲み場はありますが、今日は給水器の気分らしい)
名前を呼んだらこっち見た。
トロ丸は頭が良く、自分の新しい名前もすぐに覚えました。
愛嬌と存在感がたっぷりで、おしゃべりなトロ丸。
出発前に最後の抱っこです。
トライアル、がんばっておいで!
トライアル・スタート!
さあ、出発です!
初対面の人でもお触りOK、人馴れ抜群のトロ丸。
トライアル先に着いて、環境の変化に警戒はしていましたが落ち着いている様子でした。
ご家族さまと上手くやっていけるか、先住猫ちゃんと仲良くできるか…これから2週間、トロ丸は頑張ります。
お世話係もご家族さまと毎日、連絡を取りながらフォローします!
多頭飼育崩壊と遺棄
トロ丸とサバ吉は恐らくは親子で、彼らが保護された現場付近では他にもたくさんの身内の猫が保護されています。
トロ丸とサバ吉がうちに来る前はどんな環境にいたのか…ずっと気になっていたので、現場を見に行きました。
そこはキレイな賃貸物件でしたが、後で調べたところ、ペットは不可です。
どのお部屋で暮らしていたのか…建物に近づくと、玄関に張り紙のあるお家が目に入りました。
債権者により物件が差し押さえられたことを知らせる張り紙です(この物件は債権者のもんだから、元家主は鍵を持っていて入れるけど入るなよ!って警告です)
玄関の前に立った時、多頭飼育崩壊を起こしているお家の臭いが外まで漂ってきました。
トロ丸とサバ吉の元飼い主は、家と彼らを捨てて逃げてしまったようです。
トロ丸とサバ吉、その身内の猫たちは保護されたとき、とても痩せていました。
元飼い主が猫を捨てて逃げた日を考えるに、そこから外で暮らしていたとしてもあまりのも痩せすぎています。
考えるに、恐らくは飼育時でも満足にご飯を食べさせてあげられない、もしくはあげていなかった状況だったのではないか…と思いました。
特にサバ吉は骨格からは4~5kgくらいの猫なのに、2.7kgしかない状態であり、飼い猫とは思えないくらい人馴れもしていませんでした。
我が家以外に保護された子の中では、仔猫と思うくらい小さい成猫や、お腹の中で赤ちゃんが死んでいる子もいました。
そして保護された全頭が去勢避妊をされていませんでした。
去勢避妊をせずにいたことで、猫はどんどん増えていき、一部の猫は外に出していたという話もあります。
飼い主は多頭飼育崩壊を起こしており、家賃も払えない状態で、猫たちを遺棄して逃げた…というのが私の中で見えてきました。
もしそれが事実なら…言葉にできないほどの怒りを感じました。
そんな2匹の辛かった過去に触れながら、絶対に幸せの切符を持たせると改めて強く思うお世話係でした。
サバ吉・フリーになる
トロ丸がいなくなったので、サバ吉がいよいよ自由に過ごせるようになりました!
ケージでの人馴れ修行やりなおし1週間ちょっとで、パンチをしなくなり、ナデナデも気持ちよさそうに受け入れてくれるようになったサバ吉。
お家の中を自由に過ごしてもらいます。
今までは他の猫ともあまり接してこなかったのですが、流石に1ヶ月近くも一緒に暮らしているので顔見知り程度にはなっています。
前だったら考えられない人との距離感。
自分から他の猫に興味を持つようになったのも良い兆候です。
さてさて、サバ吉は生活の拠点をどこにするのかな?
取り合えずテーブルの下で落ち着きました。
まだフリーのときに人が近づくと逃げてしまいますが、前よりもかなり距離感が近づいた感じがします。
サバ吉と添い寝
夜はケージに戻っていたサバ吉ですが、朝になってお腹が空くとでてきます。
お気に入りの場所はケージの裏の隙間…
敷いてあげたふかふかバスタオルの上で寝てます。
なので、一緒に寝ることにしました!
強引にいくことが良い結果になることもある!
逃げずにお隣を許してくれました!
猫がリラックスする音楽をかけたり、顔回りをナデナデして気持ちよくなっていただくなどサービスてんこ盛りプランです!
人への警戒心がまだある割には、普通に寝てました(笑)
そして我に返るとこの顔である。
人馴れ修行、がんばろうね!
トロ丸にガチで排除されそうになり、厳しい過去も知ったからか、お世話係はサバ吉が可愛くて仕方ありません(片想い)
まだ目つきは悪いけど、素敵なハチワレに靴下!
鯛の身も喜んで食べてくれた!
サバ吉は時間をかければ人に馴れてくれる子です。
そしたら、きっと素敵なご縁が繋がるはず!
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