のすけのトライアルが決まってまもなくして、多数の猫たちの保護案件が入ってきました。
どうやら多頭飼育から飼い主に捨てられてしまった猫達のようです。
預かり枠がギリギリの状況だったため、我が家では2匹を受け入れることにしました。
一家離散!?腹ペコだった猫たち
冷え込んでくる日が増えてきたある日。
お耳が特徴的なオスの成猫を預かることにしました。
人馴れしている子でしたが、最初は警戒中…!
しかし、腹ペコのようで、2食分くらいのご飯をあっという間に完食!
顔が大きい子なので、体重が4~5kgくらいはあっても良い体格なのですが、下半身が非常に痩せていて3.4kgしかありません。
年齢は7歳くらいで、シニアになります。
半日ほど遅れて、もう一匹も到着しました。
同じ現場から保護されて、こちらは2~3歳と若い子です。
2匹は親子か孫なので、相性は大丈夫だろうと一緒のケージでスタート!
先に来ていた方を『トロ丸』に決定!
後から来た子は『サバ吉』にしました(お魚シリーズ)
サバ吉も顔は大きめですが、体重がなんと2.7kg…かなりのガリガリでヤバイです(汗)
ウェットフードを出してあげると、あっという間に平らげました!
相性最悪!!
さてさて、お腹もいっぱいになって落ち着いてきた頃…
おトイレも問題なく使えました(片脚を上げて排せつしている笑)
同じ場所からの保護なので、「2匹の相性は問題ないだろう…」と聞いていたのですが…
問題しかなかった(笑)
トロ丸が自分より順位の低いサバ吉を威嚇しまくる!!
捕獲されて去勢手術…そして知らない環境、とストレスだらけの状況で、更には威嚇してくる猫と同じケージはかなり可哀想です。
男の子同士で子供か孫、ご飯が足りない場所では自分の命を守るために縄張りから追い出す相手だった可能性がでてきました。
このままではお互いにストレスが溜まってしまうので急遽ケージを分けることに。
抱っこができるトロ丸を新しいケージに移動しました。
ちょっと落ち着いたかな?
2.7kgしかなかった体重…トロ丸に虐められている様子、更には人への警戒心も強くビビりなサバ吉。
お外では、食べ物どころか居場所すらも危うかったであろう、かなり辛い生活をしていたのだと想像ができます。
トロ丸の方は初対面の人にも馴れていて、かなり処世術を身に着けているようです。
他に保護された子達の中で一番、体重も重く(それでもガリガリですが…)年齢や頭の良さを見るに、一族のボス的なポジションにいたことが予想されます。
自分が生きるためにライバルになるであろうサバ吉を追い出そうと必死だったのだと思います。
野良猫の厳しい生活を感じている頃、無事に2段ケージが到着しました!
トロ丸のお部屋探索
頭が良く順応力が高いトロ丸は、我が家に来て翌日にはケージから出て隔離部屋の探索を開始しました。
恐らく自分が人に拾われたこと、これからここで暮らしていくであろうことを理解しているのだと思います。
まだ知らない環境に警戒心は残りますが、かなりリラックスしてきている様子でした。
一方、サバ吉の方は段ボールハウスに引きこもりスタートです。
ずっと虐げられて生活をしてきたであろうサバ吉が心から安心できるようになるには少し時間が必要そうです。
そして翌朝には、こんな感じの仕上がりになっていたトロ丸。
ケージに閉じ込められるのはあまり好きではない様子で、日の当たる場所でまったり過ごすようになりました。
撫でて欲しくて自分から人に頭をぶつけてスリスリする『ゴンズリ』のトロ丸は、お外でも色んな人にゴンズリしてご飯をもらっていたんだろうな~
すぐゴンズリしてゴロンと転がってしまうので、全身からかなり強めのホームレス臭がしています(笑)
トロ丸のように臭くはないけど手足は薄汚れ、鼻先にも傷が見られるサバ吉。
自分でネズミを捕まえたり、食べ物がないか鼻を使って探すので、こんな汚れ方をしたんだな~と予想できます。
たまに段ボールから顔を出して周りの様子を確認しているけど、まだ触れません。
相性の悪い2匹が今後、同居できるのか…トロ丸の臭いが取れるのにも1ヶ月くらいかかりそうだし、サバ吉は人馴れしてないしで、なかなか大変そうな今回の保護預かり。
焦らずのんびり行きましょう!
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