雨の日の夜に突然現れた見知らぬサビ猫。我が家で一時保護をして病院に連れていき、避妊手術をすることとなりました。
今日は一晩病院でお泊りをしたサビ猫を迎えに行きました。手術を終えたサビ猫は甘えん坊のままでいてくれるのだろうか……。
この記事は「見知らぬ猫がやってきた話1」の続きです。
見知らぬ猫の手術と検査が終わる
避妊手術をしたので抗生剤をもらいました
午前中、サビ猫を迎えに病院に行きました。ちなみに病院では、野良猫保護ということで主に5つの処置をしてもらいました。
- 健康診断
- 避妊手術
- 検便
- ウィルス検査
- ワクチン接種
- ノミダニ寄生虫などの除去
検査の結果、「病気は見つからず健康体」だということが判明しました!やったね!外で生活していたので耳ダニくらいはいると思ってたのに、まさかの問題なし。
健康体なら里親が見つかる可能性はぐんと高くなるし、テトとピノへの感染の危険も一安心!
それから、先住猫であるテトとピノのためにペットにも使える除菌水(次亜塩素酸水)もペットボトル2本分を頂きました!
これはサビ猫が使ったキャリーやケージを、テトとピノがまた使えるように掃除するときに使います。トイレの清掃や消臭、猫の身体を拭いてあげたりするのにも使えるのでとても便利です。
注意するべき猫の感染症
ここで、野良猫などが感染している恐れのある猫の病気で、特に気を付けなければいけない病気を2つ紹介します。どちらも治療方法はなく、最終的には死に至る可能性の高い病気です。
猫免疫不全症ウィルス(猫エイズ)
長い年月をかけて、猫の免疫力を低下させていくウィルスです。最終的には死に至ります。
ウィルスに感染している猫の唾液と接触したり、交尾や喧嘩などで他の猫へと感染します。治療方法はなく、発症を遅らせるなどした対処療法しかありません。
猫白血病ウィルス
白血病や免疫低下、貧血やリンパ腫など色々な症状を発症します。感染しても発症せずに寿命を全うしたり、軽度ならば回復する場合もあります。
ウィルスに感染している猫の唾液、涙、糞尿などに接触することで他の猫にも感染します。グルーミングや食器・トイレの共有でも感染してしまいます。こちらも治療方法はなく対処療法しかありません。
どちらのウィルスも人や他の動物には移りませんが、猫には移ります。なので、家猫がいるお家では感染してしまわないように特に注意する必要があります。
保護猫にかかった病院代は?
今回、サビ猫にかかった医療費の明細です。
- 避妊手術…9,091円
- 検便…500円
- ウィルス検査…3,000円
- ワクチン接種…2,000円
- ブロードライン…1,500円
- ペットホテル…2,500円
合計で20,450円(税込)でした。飼い猫ならば避妊手術は30,000円、ワクチンは3,500円くらいするのですが、どれも保護猫価格で対応して頂けました!
更に明細を見て気づいたのですが、本来ならかかるべき初診料や次亜塩素酸水は請求されていない…!両方で3,000~4,000円になると思うのですが、獣医さんのご厚意で請求せずに対応して頂けたようです。本当にありがたい…。
見知らぬ猫、術後の様子は…?
病院でも獣医さんに甘えたなサビ猫でした。しかし麻酔の注射を打ったところ「こんな酷いことされるの生まれてはじめて!!」というように、激怒りしたようです……。
恐らく病院に行くのも初めてだったのでしょう。前の飼い主はかわいい時期だけ堪能して、飼い主の責任も、このサビ猫も捨てたということです。怒りよりも呆れた気持ちになりました。
術後に病院で再会したときは、すっかり大人しくなってしまってキャリーの奥で丸まっていました。「これはちょっと嫌な予感がするぞ…」と思いながら、速やかに帰宅しました。
帰宅後、固まるサビ猫を抱き上げてケージに戻します。そしてすぐにご飯です。カリカリと一緒に、一応テトとピノが大好きな生肉を添えて。
最初はカリカリだけ食べていましたが、生肉の美味しさに気づいたらしくあっという間に完食です。お肉がイケる口だと分かったので「お前をテトとピノと同じくらいツヤツヤの毛並みにしてやるからな」という密かな決意が生まれる。
あんなにゴロニャンしてたのに…
昨日まで、ゴロニャンすりすり甘えん坊状態だったサビ猫。手術を終えてどうなったかと言うと…
見事に人間不信になってました(この顔よ)
触れようとすると唸ってシャーってするようになりました。昨日は自分からすり寄って来たのに…すごく悲しい。顔つきも全然違うよ…涙。
初対面の人間に知らない場所に閉じ込められて、痛いことや怖いことをたくさんされて、もしかしたら「殺される!」とすらまで思ったかもしれないサビ猫。この反応も当然と言えば当然なのですが……。
テトの時は去勢手術なんてまるでなかったかのような様子でした。ピノの時はかなりビビッていましたが飼い主と再会したら安心したようで、すぐに元気になっていました。なので、信頼関係がゼロの状態での手術は初めて。酷いことされたと思われても仕方ないよね…。
テトとピノの避妊手術の様子は↓から見れます!よろしければどうぞ!
これからどうするのか…
スープはいらないって
すっかり人間を警戒するようになったサビ猫ですが、このまましばらくはお世話だけして、できる限りそっとしておくことになります。
感染の恐れのある免疫不全ウィルスと白血病ウィルスの結果は陰性でしたが、新に感染している場合は陽性反応が出るまで最速でも2週間かかります。(長くて5週間)つまり、昨日もし他の猫から感染していた場合、陽性が発覚するのは早くても2週間後から、ということ。
保護したときには発情中であったこと。近所に去勢をしていないオスの野良猫がいることから、まだ完全に安心というわけではありません。テトとピノに移さないためにも、本格的に里親を探すにしても、まずは最低でも2週間は様子を見ます。
お水飲んだ!サビ猫ちゃん専用のお皿も買わないとね
できればテトとピノと同じ空間で、猫社会を学びつつ、飼い主とテトとピノの様子を見てもらいながら「ここは猫には優しい世界なんだ」と安心してもらいたいです。
ちなみに、サビ猫が病院から帰って来てからのテトとピノですが、かなり落ち着いている様子でした。存在には気づいてるし、何となく気にもしてるけど、隔離されてて会えないし「まぁいいや…」という感じです。
というわけで(昨日まで)人懐っこい甘えん坊の猫(だった)かわいいサビ猫ちゃん。里親さんになってくれる方を探しています。きっとそのうち再び人間への信頼も取り戻してくれるはず…!
本格的な里親探しはもう少し先になりますが、既に「サビ猫ちゃんが気になるよ!」という方がもしいらっしゃったら、ブログのお問い合わせフォームよりご連絡頂けるととても嬉しいです。情報拡散などだけでもいいので、何卒ご協力よろしくお願い致します。
この記事の続きは「見知らぬ猫がやってきた3」へ。