保護猫活動記録

棚の上生活1ヶ月…人馴れがまったく進まないと思っていたら?小さいけど大きな変化

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

人を信頼できなくなり、恐怖心からガチの攻撃を仕掛けてくるようになってしまったみぃたん。

人がとにかく大嫌いで、最初は小さかった夜鳴きも日に日に大きくなってきました。

この記事は「トラウマから凶暴化した猫02」の続きです。

ストレスから下痢に…!夜鳴き対策に効果的なアイテムとは?人を信頼できなくなり、恐怖心からガチの攻撃を仕掛けてくるようになってしまったみぃたん。 人がとにかく大嫌いで、最初は小さかった夜鳴きも...
【トラウマで凶暴化】人を信頼できなくなった猫今回、我が家にやってきた保護猫は、過去のトラウマにより人を信頼できなくなり、凶暴化してしまった子です。 元飼い猫で触ったり抱っこしたり...

抜け道探し

保護猫の預かりボランティアの活動記録
ケージから出たみぃたんは、たまに棚の上から降りてきては家の中を探索して、どこか外に出られる抜け道はないか探していました。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
窓をカシカシしてどうにか出られないか試した帰りに、人と遭遇して緊張が走る!

保護猫の預かりボランティアの活動記録
隔離部屋の窓がダメなら寝室の窓から逃げられないか探ってみたり、

保護猫の預かりボランティアの活動記録
とにかく人がコワいので、目が合うと身を隠しながら固まってしまいます。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
「ニンゲンこわい…ニンゲンきらい…」

保護猫の預かりボランティアの活動記録
他の猫たちとコミュニケーションを取る余裕もなく、とにかく外へ出たい気持ちでいっぱいのみぃたん。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
結局、この日も抜け道を見つけられず、唯一安心できる棚とエアコンの上に帰宅。

時間はかかるかもしれないけど、いつか人との暮らしが快適なことを知ってもらいたい。

ストレスで毛を毟る

保護猫の預かりボランティアの活動記録
みぃたんが気に入った棚の上に段ボールハウスを新築しました。

しばらくは様子をうかがっていましたが、すぐに気に入ってくれたようです。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
そんなみぃたんですが、毎晩の夜鳴きは相変わらずなくならず、ついにはストレスから自分の毛を毟るようになってしまいました。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
獣医さんに相談して、精神安定剤を処方してもらうことに。

このお薬が効いたのか、夜鳴きは徐々に減少していき、毛を毟る行為も徐々になくなっていきました。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
みぃたんにとって、人との生活は苦痛でしかないことや、楽しみや幸せがないことを考えると「この子は外で暮らしていた方が幸せなんじゃないか…」という考えが頭をよぎります。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
↑後脚が丸出しになるくらい段ボールの中ではリラックスできているのだと一安心

確かに今は外にいる方がみぃたんにとっては幸せなのでしょうが、飢えや渇き、暑さや寒さ、怪我や病気、そしていずれは老いてボロボロになる未来が待っています。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
↑ご飯を食べようとしているけど、人と目が合って警戒中

お外で暮らす子達がどんなふうに最後を迎えるのか、保護猫ボランティア団体を通して、その過酷さや壮絶さをたくさん見てきました。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
↑見ないふりをしてカメラだけ向けていると出てきた!

「みぃたんを幸せにして欲しい」という思いから、託してくれた人がいること。

今は辛いかもしれないけど、いつか必ず楽しいこと、幸せに感じることが増えていくから、そのためにもみぃたんと一緒に頑張ろうと、今はそう思うことしかできません。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
↑お皿の中にはお気に入りのカリカリが入っています

みぃたんが環境に慣れて毛むしりがなくなってきたら、また人馴れ訓練を再開していきます。

挨拶はシャー!

保護猫の預かりボランティアの活動記録
みぃたんのストレスが少しでも解消できるよう、大きな爪とぎを購入しました!

他の猫達もすぐに使い始めていたので、きっとみぃたんも気に入ってくれるはず。

夜中に下に降りてきているのは知っているので、その時に使ってくれるとイイな。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
そんなみぃたんですが、ご飯をデリバリーするために近づくと必ずシャー!のご挨拶をしてくれます。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
2日目のシャー!

保護猫の預かりボランティアの活動記録
3日目のシャー!

保護猫の預かりボランティアの活動記録
何日経っても取り合えずシャー!

保護猫の預かりボランティアの活動記録
夜中に段ボールハウスを下に落として、お家がないけどシャー!

手を差し出すと相変わらず強烈なパンチやガブが飛んでくるので、しばらくは無関心なふりを続けながらひたすらご飯をデリバリーし続けました。

初めて手から食べてくれた

みぃたんが我が家にやってきて1ヶ月以上が経った頃。

変化は突然でした。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
何となくおやつを差し出してみたところ、なんとこの日初めて人の手から食べてくれたのです!

過去のトラウマから、人の手から食べ物を断固拒否していたみぃたんにとって、これはとても大きな一歩でした。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
それから、毎日おやつをあげ続けることにしました。

最初は必ず強烈なパンチとガブが飛んできますし、おやつを食べてくれない日もあります。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
油断すると、指ごといかれる危険性もありこちらも常に緊張状態のおやつタイムです。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
人馴れに必要な「美味しい」を人から貰えるという経験の積み重ねは、みぃたんとの距離を縮めていくキッカケになります。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
よそ見をしている間に、初めてお触り!

一歩間違えると本気で噛まれて病院送り必須なので、かなり緊張しました…!

そして、何日かおやつをあげ続けていると…

保護猫の預かりボランティアの活動記録
指からも食べられるように!

最初は本当に怖かったですが、ガブもせずに指に乗せたおやつをペロペロと食べてくています。

保護猫の預かりボランティアの活動記録
餌やりさんに抱っこをせがむくらい甘えん坊だったみぃたん。

いつかまた人を信じてくれるようになるまで、根気強く地道に頑張ります。