「猫にとっても最も好まれる猫砂は何か?」
快適で好まれるトイレ環境を整えることは、猫のことを考える飼い主にとっては共通の課題です。
我が家では保護猫の預かりをするようになってから、多くの猫達に好まれやすい快適なトイレ環境を用意するべく、従来からの猫トイレと固まるタイプの猫砂にも挑戦することにしました。
数多くの猫たちと暮らしてきた保護猫ボランティア団体の会長から「猫が好きなトイレ砂はこれ!」と教えてもらった『LION ニオイをとる砂』を使ってみたところ、おすすめしたいと思える猫砂でした!
猫が好むと評判のトイレ
今回ご紹介するのは『LION ニオイをとる砂』です。
我が家はシステムトイレをメインに使っていますが、必ず『LION ニオイをとる砂』のトイレを1つ設置するようにしています。
価格:500~600円くらい
素材:鉱物(ベントナイト)
容量:5L(4kg)
1匹辺り、1ヶ月で1~1.5袋程度を消費します。
鉱物系特有の粉感は強くありませんが、触ると指先が少し白くなり、袋から出す際にも多少は粉が舞います。
猫が砂をかいた程度では粉は舞いませんが、トイレに猫砂を出すときには猫が近くにいないときにやるのが良さそうです。
捨て方は自治体によりますが「不燃ゴミ」となることが多いようです(自治体によっては衛生面を考慮して猫砂は全て可燃ゴミで出せるところもあるようです)
猫砂は細かい方が好まれる
猫のご先祖様は元々は砂漠で生活していたこともあり、手触りが固く、粒が小さく、重い無臭で脱臭能力のある猫砂が好まれるとされています。
『LION ニオイをとる砂』は上記の条件にかなり近い、猫に好まれやすいトイレ砂と言えます。
実際に我が家でも、重くて細かい『LION ニオイをとる砂』は人気で、猫たちはトイレの中でざっくざっくと気の済むまで砂をかいています。
排せつ後のオシッコとウンチの状態
気になる排せつ後の状態ですが、オシッコは水分を含むと粘土のような状態になり、次第に固まって行きます。
ボール状で砂の中に埋まっていたり、トイレの側面に張り付いていることが多いので、それをスコップですくって処理します。
ウンチは水分が砂に吸収されることで、数時間程で乾いた状態になります。
『ニオイをとる砂』という名前だけあって脱臭効果もしっかりとしていて、1匹飼育ならば月に1度の全交換でも問題なく使うことができます。
LIONのニオイをとる砂、猫達からの評判は?
我が家の飼い猫であるテトとピノ、そして預かっている保護猫たちの評判を探ってみましたが、それぞれ好みの差はあれど『LION ニオイをとる砂』を好まない子はいない!…という結果でした。
我が家には、5~6個のトイレが設置してありますが、システムトイレと『LION ニオイをとる砂』を入れた普通のトイレを両方置いて様子をみました。
テトからの評判
仔猫の頃からずっとシリカゲルの猫砂をメインに使っていましたが、『LION ニオイをとる砂』も嫌いじゃない様子でそこそこの割合で使っています。
砂が細かいので、システムトイレよりも自分の好みの敷き具合に整えることができる部分が気に入っている様子でした。
ピノからの評判
ウンチがあるところより、ないところを選んだときの様子
我が家の猫たちの中では一番『LION ニオイをとる砂』の使用頻度が低かったです。
とは言え、まったく使わないなんてこともなく、5:5くらいの割合でシステムトイレも『LION ニオイをとる砂』も両方愛用していたようです。
そのときの気分で選んでたのかな…?
保護猫ノルからの評判
外暮らし経験のないノルはどんなトイレ砂でも構わず使ってくれるとても良い子です。
しかし、『LION ニオイをとる砂』が一番好きなようで、『LION ニオイをとる砂』が入ったトイレが設置してあると、必ず選んで使っていました。
糖尿病の影響でオシッコの量がかなり多いので、できればシステムトイレを使って欲しかったのですが…ノルがあまり過ごさない部屋に設置してみても、わざわざやってきて排せつをするくらいお気に入りでした。
保護猫ミニラとチビラからの評判
お外暮らしの経験はありませんが、その辺でトイレするような室内環境からやってきた2匹の姉弟猫です。
システムトイレも一応は使うけど、2匹とも好んで使うのは『LION ニオイをとる砂』でした。
「どうしてもこの砂じゃなきゃ嫌だ!」というわけではなさそうでしたが、できれば『LION ニオイをとる砂』を選ぶかな?という感じでした。
保護猫とら子としま子からの評判
1歳近くまでお外で暮らしていた姉妹猫です。
やはり外での生活が長かったこともあり、『LION ニオイをとる砂』一択!という感じで、システムトイレには見向きもしませんでした。
2匹は夜中にウンチをする習慣があったのですが、朝起きるとトイレの砂の中にはたくさんウンチが埋まっていました。
保護猫ちぽからの評判
生後2.5ヵ月くらいまでお外で暮らしていましたが、システムトイレよりも『LION ニオイをとる砂』を選んで使っているようでした。
砂をザクザクかくのが好きらしく、排せつ後はしばらくザクザクと気の済むまでやっています。
新しい猫砂を出したときなどは、トイレの中で嬉しそうに砂をかいたりしているので、感触やかき心地がかなりお気に入りの様です。
8匹の猫達による総評
とういわけで、生粋の家猫からお外出身の猫まで合計8匹で検証してみましたが、『LION ニオイをとる砂』を好まない子はほぼいない!という結論でした。
特に外で暮らしていた経験のある子は、自然の環境に近い『LION ニオイをとる砂』をより好む傾向があると感じました。
オシッコの多い子だと処理が大変!
『LION ニオイをとる砂』を使ってみて「猫達には好まれる」という結果がでましたが、今度は飼い主目線で「使いにくい」と感じている部分を紹介します。
粒が細かいので掃除が大変
『LION ニオイをとる砂』で一番感じているのは、粒が細かく飛び散るので、頻繁にトイレ周りの掃除が必要ということです。
朝起きてくると写真↑のような感じになっていて、ウンチがたくさん(3匹分くらい?)埋まっている状態です。
『LION ニオイをとる砂』を使っているときは、1日1回はハンディ掃除機で吸い取っていますが、できれば2回くらい掃除したいです。
「猫の快適のためなら下僕になっても構わない!」というくらい猫を愛している飼い主さんなら問題ないと思います。
オシッコが多い子は大変
糖尿病の猫などは通常の猫よりも尿が倍以上多いので、おから系の猫砂を少し混ぜて塊を取り除きやすくしている
『LION ニオイをとる砂』は水分を含んだ部分は固まって乾燥して、ボール状になったり、トイレの底や側面にくっつきます。
おしっこの量が多いと固まりも大きくなり、乾きにくくなるので粘土質の状態になるのですが、これをスコップで取り除くにはかなり力がいるので大変でした。
健康な猫であれば体型が大きい子でも殆ど問題ないと思いますが、糖尿病などの病気で多尿の子は、オシッコが乾かずに粘土状の塊になってしまうので、飼い主さん側が扱うのに苦労する可能性があります。
多尿の子でおすすめなのが、おから系など固まるとフワフワに固まるタイプの砂を1/4くらい混ぜて使うことです。
力を入れなくても簡単にオシッコで固まった部分の猫砂を取り除くことができました!(砂の感触が悪くなるので、入れすぎには注意!)
LIONの猫砂には専用トイレ本体がある
『LION ニオイをとる砂』には専用のトイレ本体が発売されています。
もちろん他のトイレでも使うことができますが「専用のトイレは何が違うのか?」…ということで、実際に購入して使ってみました!
猫が中で回れる広さ
何よりも特徴的なのが、他のトイレと比べても「大きい」ということです。
写真↑のように、トイレの中で6kgの猫がくるくる回れるくらいの広さで、猫が快適にトイレができるよう設計されています。
充分な大きさのトイレには猫砂をたっぷり入れることができるので、猫にとっては砂のかきごたえがあり好ましいです。
スコップが優秀!
トイレの内側の表面はザラついているので、オシッコでこびり付いた猫砂の塊も取りやすくなっています。
また、スコップも専用で設計されているのですが、他のどのトイレ専用のスコップよりも使いやすいと感じています。
場所によって穴の大きさが違うところもそうなのですが、穴からこぼれ落ちてしまような細かいウンチの破片なども楽に取り除くことができます。
専用トイレの気になるポイントは?
『LION ニオイをとる砂の専用トイレ』は、猫の快適を考えているため、一般的なトイレに比べてサイズが大きいです。
一度に猫砂(5L)を2袋消費したり、広い設置場所が必要になるなどのデメリット部分もあります。
「猫ちゃんの快適を最優先で考えたい!」「今のトイレが気に入っていなくて粗相をしてしまう…」というような飼い主さんに向いている商品かと思います。
LIONの猫砂まとめ
猫が本来トイレとして好む環境に近い猫砂にので、『LION ニオイをとる砂』を好む子はとても多いと感じています。
システムトイレと併用して置いてありますが、猫たちもその時々の気分で好きなトイレを選んで使っているようです。
猫ちゃんの好みを優先して砂を選んであげたい飼い主さんや、トイレが失敗してしまう子など、試してみる価値ありだと思います。
猫トイレ本体は捨てるのがちょっと手間なので、システムトイレ愛用のお家では試してみるのに躊躇してしまいますが、もし結果的に使わなかったときはお近くの保護猫団体などに寄付すると喜んでもらえます!